キューバ初のラグジュアリー5つ星ホテルに泊まってみたい

僕が、キューバを訪れたのは2005年。今でも心に強く残っているのは、クラシックカー、シガー、サルサ、モヒート、哀愁を帯びた人々、そして、時が止まったような街並だ。一方で、滞在した場所は3ヶ所だったのだが、どのホテルの記憶も曖昧なのだ。正直にいえば、ホテルのクオリティには、それほど満足することはできなかった。

しかし、そんなホテル事情も変わろうとしているようだ。ラグジュアリーを追求したキューバ初の5つ星ホテル「The Gran Hotel Manzana Kempinski La Habana(グランホテル・マンザナ・ケンピンスキー・ラ・ハバナ)」が、今年の初夏にオープンするという。

国交回復で急増する観光客

2015年7月1日、キューバとアメリカは54年ぶりに国交を回復することに正式合意した。

この影響で、外国人観光客が急増している。その理由は、アメリカナイズされる前のキューバを見ておきたいと考える人、国交回復によってスポットライトを浴びたキューバの独特な文化に興味を持つ人が増えたからのようだ。

宿泊需要を見込んで、名乗りを上げたのは、ドイツのKempinski(ケンピンスキー)。ヨーロッパで最古の高級ホテルグループで、実に75もの5つ星ホテルを所有しているのだとか。

立地は
世界遺産ハバナ旧市街

ハバナ旧市街といえば、世界遺産。

その中心街にある歴史的な建造物「Manzana de Gómez(マンザナ・デ・ゴメス)」は、画期的な構造を持ち、キューバ初となるヨーロッパ式のショッピング・アーケードとして知られている。

じつは、このランドマークをリノベーションする形で、5つ星ホテル「The Gran Hotel Manzana Kempinski La Habana」のプロジェクトは進められているのだ。

このエリアは、スペイン統治の名残が残り、ヨーロッパとラテンの文化が見事に混じり合った景観は歩いているだけで面白い。文豪ヘミングウェイの常宿や行きつけのバーも近くにあったりして、ハバナで最も歴史や文化が感じられる。この一画に、人気エリアに5つ星ホテルが完成すれば、観光客にとって最高のロケーションになるに違いない。

ホテルは、246室の客室とスイートルーム(40㎡〜150㎡)で構成されるということから、かなり大規模なリノベーションであることが分かる。

旧市街の景観が見渡せる屋上テラスやスイミングプールからの眺めは抜群。さらに、3つのレストラン、バー、シガーラウンジなどラグジュアリーなファシリティーも充実している。これなら、思い出に残る滞在を期待できるかもしれない。

実のところ、まだ宿泊プランや料金など具体的な部分は未定のようだが、先行投資的に外国資本が流れ込んでいることからも、注目の高さがうかがえる。久々にキューバを訪れたくなった。

Licensed material used with permission by Kempinski Hotel
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。