スペイン女王がお忍びで食べに行った「ごちゃまぜ」という名の料理

地中海の食事として、2010年にユネスコ無形文化遺産に登録されたスペイン料理。和食同様、素材の持ち味を活かすのが特徴ですが、そのなかで異色の「ごちゃまぜ」と名がつく料理があります。19世紀には存在していたこの料理、ときの女王のお気に入りメニューだったとか。

200年以上前から愛され続ける
“ごちゃまぜ”の誘惑

「かき混ぜる」が語源といわれるこの料理「ペピトリア」は、19世紀スペインの女王、イサベル2世の大好物。そういう触れ込みでスペイン全土に広まったといわれています。

女王がお忍びで通ったとされるレストラン「Casa Ciriaco(カサ・シリアコ)」は、現在でもその味を大切に守っているんだそうですよ。

<材料:2人分>

玉ねぎ:1/2個
鶏もも肉:2枚(300g)
オリーブオイル:大さじ2
アーモンド:20g
にんにく:1かけ
パセリ:5g
白ワイン:100ml
水:300ml
ローリエ:1枚
サフラン:ひとつまみ
ゆで卵の黄身:1個分
塩こしょう:適量

 <つくり方>

玉ねぎを薄切りにし、鶏もも肉に塩こしょうをふっておきます。フードプロセッサーに、アーモンド、にんにく、パセリを入れて細かくなるまで混ぜます。

フライパンにオリーブオイル、玉ねぎを入れて中火で熱し、玉ねぎが透き通るまで炒めたら鶏もも肉を入れて焼き色をつけ、白ワイン、水、ローリエを加えて弱火で30分煮ていきます。

先ほどフードプロセッサーにかけた薬味とサフランを加え、さらに20分煮たら、つぶしたゆで卵の黄身を入れてかき混ぜます。塩こしょうで味をととのえ、器に盛り、最後に刻んだアーモンド(分量外)を散らして完成!

つぶしたゆで卵の黄身を少量とっておいて、表面にも散らすと、いっそう華やかになりますよ。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。