「油みそ」は、沖縄の風土が生んだ常備菜

日本全国どこを旅しても「ごはんのとも」と呼ぶにふさわしい、郷土料理に出会うことができます。戦後、米食が一般家庭に普及したと言われる沖縄もその例外ではなく。

お土産としてもおなじみ「油みそ」は、ウチナーンチュの常備菜としても愛されています。これを自宅でかんたんに再現したレシピをどうぞ。

保存がきく味噌に
豚の脂を合わせる想像力

冷蔵庫が今ほど普及していない時代、高温多湿の沖縄において味噌は貴重な保存食でした。それを豚の脂と炒め合わせたところに泡盛を加えるアイデアは、たんにおいしいだけでなく、保存性が高められた料理として沖縄の人たちに愛されるようになりました。

もともとが家庭料理、だからつくる人によって分量はテーゲーテーゲー(だいたい)。以下のレシピはあくまで参考程度に、お好みの分量でどうぞ。ごはんにのせたり、おにぎりの具になったり、とにかくお米との相性はバッチリです。

©FOOD CREATIVE FACTORY

材料:2人分

豚バラかたまり肉:200g
泡盛(なければ酒):大さじ1
赤みそ:大さじ4
砂糖:大さじ3
みりん:大さじ1
おろし生姜:小さじ2

豚バラのかたまり肉を8ミリ角に切ってフライパンに入れ、弱火で熱してこんがりと焼き色がつくまで炒めたら、泡盛、みりんを加えて中火で煮立たせます。そこに赤味噌、砂糖、おろし生姜を加えて、ときどき混ぜながら弱火で5分ほど煮れば完成です。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。