好きでもない「腕立て伏せ10万回、腹筋5万回」をやってみて分かったこと

数多くの起業家や投資家たちの本を執筆してきたライター、Jeff Haden氏。たくさんの成功者の姿を見てきた彼は、ある日、ひとつの思いつきを実行に移します。

何事もコツコツやる彼らに見習って「よし、とりあえず、腕立て伏せ10万回、腹筋5万回やるか!」と。

数字だけ聞くとおよそ達成できるとは思えない無茶な目標に思いますが、果たして?「Inc.」に掲載された彼のコラムを見てみましょう。

腕立ては「好きじゃない」し
腹筋はむしろ「嫌い」だ

僕が取材で見てきた限り、成功者は毎日熱心に物事に取り組み、そして長期的な目標を達成する。そのことを証明するために、僕自身も腕立て伏せ10万回、腹筋5万回をやってみようと決めた。

言っておくけれど、僕は別に腕立て伏せが好きなわけじゃないし、腹筋なんてはっきり言って嫌いだ。でも好きなことを続けてもあまり自慢にはならないだろうから、あえて“そういうもの”に挑戦することにした。

そんな無茶な回数を達成できたのかって?結論から言えば、達成できた。しかも、思っていたよりずっと簡単に。

 100,000/365≒274
50,000/365≒137 

もちろん、10万回の腕立て伏せを1日でやったわけじゃない。1年は365日あるわけだから、分割して1日274回ずつやることにした。腹筋も同じで、1日のノルマは137回。これでもまだ大変な数字に見えるけど、不可能ってほどじゃない。これを毎日繰り返していけば、最終的には目標を達成できるわけだ。

だからといって、もちろん毎日同じようにできたわけじゃない。何度か忙しかったり体調を崩してできないこともあった。でも大きく遅れをとることはなかった。調子がいい日は腕立て30〜40回、腹筋20〜30回を多めにやっておいて、できない日のために備えておいたからだ。

毎日続けたら、1年後には
半分の時間でできるように

続けていくうちに、筋力がついてきて、みるみるできるようになっていく自分が分かった。最初は1日のノルマをこなすのに30分以上かかっていたのが、1年後には15分、しかもそれほど休まなくても続けてできるくらいになっていたのだ。

なんでも、上達するのは楽しいものだ。僕がこの挑戦から学んだことは、大きなゴールを達成するために大切なことは、この「楽しさに気づく」ということだ。

小さな達成が
やがて大きな成功になる

いつだって、ゴールは遠いものだ。目標は高いほうがいいけれど、現実との開きがありすぎると、必ずどこかで気持ちが萎えてしまう。でも一歩ずつ確実に進んでいるという実感があれば、どんなに遠くても「いずれはたどり着く」という希望が持てるものだ。

大切なのは、毎日続けること。毎日の成功が、積み重なり、やがて大きなものとなる。それは、目に見える成果として以上に、何ものにも代えがたい自信とモチベーションになる。

まずは、小さなものからで構わない。毎日の目標を決めて、達成するようにしてみよう。10万回の腕立て伏せと5万回の腹筋みたいな、一見バカバカしく思えることだって、やり遂げたあとはすごく大きな自信になったから。

Licensed material used with permission by Jeff Haden
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。