ガンと闘うママへ。100ドル札を握りしめた人たちから「サプライズ寄付」

コーヒーショップでビデオカメラに向かって語りかける、ある夫婦。女性は声を詰まらせながらガン宣告を受けたことを訴えます。

そこへ突然、見知らぬ人が次々と彼らのテーブルにやってきて、100ドル札を1枚、また1枚と置いていったのです。思いもしない出来事に驚く2人。

じつはこれは、友人たちが企画したサプライズの寄付活動だったのです。

突然ガン宣告を受けた
4人の子を持つママ

米・アイダホ州に住む30歳のアマンダさんは、4人の小さな子を持つお母さん。働きながら教師を目指し、大学に通っていました。ほとんどの単位を取り終え、教師になる日を目前にしていた2016年10月、ガンと診断。ステージ3でした。

医師からは「すぐに6か月の集中化学療法を始めるべきだ」と言われましたが、4人の子どもたちの教育ローン、将来の不安などで、継続的に高額な治療費を払うことが難しい状況でした。

アマンダさんは仕事を辞め、卒業を目前にした大学も退学せざるを得ませんでした。

手渡しで100ドル札を

そこで彼らの友人のひとりが「Gofundme」での資金集めを提案し、夫婦はコーヒーショップで、資金集めのためのビデオを撮影することになりました。自分の状況を語るうちに胸がつまり、涙声になるアマンダさん。すると、そこへ現れた親子が2人に微笑みかけ、100ドル札を置いて去っていったのです。

親子の後ろには、次から次へと100ドル札を握りしめた人々が続きます。

何が起きているのかわからず、戸惑う夫婦の前にどんどん100ドル札が積み重なっていきました。そして、涙が止まりません。全部で200人近くの人が参加し、集まった金額は約13,000ドル(約150万円)。

最後には、4人の子どもたちが花束を抱えて、夫婦の下へ。

これこそ、別の友人がアマンダさんの話を聞きつけ、サプライズイベントチーム「Praynksters」に依頼したフラッシュモブ。手渡しの寄付とGofundmeを合わせると、最終的に集まった資金は、59,000ドル以上(約680万円)にまで達したそうです。集まった資金のおかげで、アマンダさんは治療を開始。

下で紹介している動画は、まさにその時の様子を収めたものです。

Licensed material used with permission by Praynksters
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。