Amazonの「ドローン宅配」を利用してみたら、13分で商品が届いたって?

英ケンブリッジに暮らす、Amazonプライム会員のリチャードさん。いつものようにタブレットでオンラインショッピングを楽しんでいます。お目当ての商品を買い物かごに入れて、決済ボタンをポチっ。それから待つこと13分、空からドローンが降りてきて、自宅前の敷地に商品を置いていきました。

これは12月7日、初めてドローンによる宅配を実現させたAmazonが公式に発表した内容。積載重量や飛行距離、いろいろと制限はあるにせよ、「ドローン宅配」いよいよ現実味を帯びてきたことを実感させるニュースです。

宅配ドローンが飛び交う未来

実用化に向けて開発が進むドローンを利用した宅配サービスは、Amazonのほかにも、Google、ウォルマート・ストアーズなど各社が実証実験を行ってきました。

注文を受けてから30分以内の配送を目指してオペレーション化を進めてきた同社。今回ドローンによるサービス「Prime Air」を利用したのは、拠点となる物販流通センターの施設から13.4km圏内に住むAmazonプライム会員のユーザー。

ただしドローン宅配の積載量は最大でおよそ2.3kg、とまだ運べるものにはかなり制限がついてしまう。現に無人宅配を経験したユーザーの一人がオーダーしたのは、Fire TV Stickと犬用ビスケットだったそう。

それでも、会員が商品をオーダーしてからユーザーの元へドローンが到着するまで、かかった時間はたったの13分だというから驚き。

オーダーから商品到着まで
わずか13分!?のからくり

では、実際にオーダーしてから商品が到着するまで、Prime Airの心臓部に潜入し、ひと足早くドローン宅配の未来をイメージしてみませんか。

専用アプリ「Prime Air」を使って、まずは自宅でショッピング。

決済ボタンをポチッと押した瞬間、Amazonの物流センターに依頼が届きました。スタッフがすぐさま商品をピックし、段ボールに梱包。

段ボールはコンピューター制御されたベルトコンベアに乗って、配送用ドローンの待つドックへ。そして、商品が内蔵したカーゴに積み込まれていきました。すると…。

なんとも物々しい雰囲気でシャッターが開き、そのまま屋外までカタパルト(射出機)がググッと伸びてフライト準備完了。最後にオペレーターがPC上で離陸の合図(クリック)すると…荷物を載せたドローンは空高く飛び立っていきました。

上空数十メートル、GPSに導かれて安定したフライトを続けるドローン。目的のユーザー宅を見つけると、ゆっくりと下降を開始しました。

着陸地点へナイスランディング!カーゴのレバーを外して、さっと商品の入った箱だけをそこに置き、すぐさま飛び立つPrime Airでした。

とここまでを見ても分かるように、ある程度の重さのものであれば、積んで、飛んで、置いてくることのオートメーション化は実証できた。ですが、悪天候時の飛行や、そもそも地面に置きっぱなし状態になってしまう点など、実用化に向けての検討事項も、きっとAmazonは持ち帰っているはずです。

それこそ宅配ピザじゃないけど、30分以内をウリにするならば、ユーザー(もしくは代理で受け取れる人)が届け先にいることが前提。こう考えれば、指定した場所に商品が置きっぱなし、ということもないのかな。

Licensed material used with permission by Amazon
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。