「ひとりで食べないで!」英レストランの張り紙に、なぜかみなほっこり

みんなが祝福し、喜びを分かち合うのがクリスマス。そんなお祝いの日に、ひとりぼっちで食事なんて寂しいに決まってる。そこで…ロンドン南西部の町シドカップにあるトルコ料理レストランの入り口に、先月中頃こんな張り紙が出たそうです。その内容というのが…。

ひとりぼっちじゃありません!

NO ONE EATS ALONE ON CHRISTMAS DAY. WE ARE HERE TO SIT WITH YOU.

クリスマスにひとりぼっちでご飯食べるくらいなら、ウチにいらしてください。簡単に言えばそういうこと。

無欲恬淡(むよくてんたん)という言葉がありますが、あっさりしているというか、太っ腹というか。この張り紙だけなので、あくまで推察でしかありませんが、慈善的なホスピタリティだけではないような気がしてなりません。

なぜってホームレスだけでなく、ひとりぼっちで暮らしているであろう、お年寄り(Elderly)にも無料のコースを提供しようというのですから。

ご近所の人たちがSNSで拡散

レストランからの心あたたまる“お誘い”を目にした多くの人が、この情報を次から次にSNSに投稿。シェアを広げるよう呼びかけたようです。こうして、レストラン発信の小さなお誘いは、いつの間にか善意のうねりに。12月25日、ご近所のお年寄りやホームレスがどれだけ来店するんでしょうね。

ご近所コミュニティの小さなアクションかもしれません。それでも、こういった行動がもっと大きな善意のかたまりとなって、いつかより多くの人の心を動かしていくのかもしれません。

ちなみにコースの内容はというと、「チキンまたは野菜のキャセロール」、「チキンシシケバブ」、そしてデザートにはイギリスの伝統的なスイーツ「ライスプディング」でおもてなしを予定しているようですよ。

Licensed material used with permission by Shish Restaurant
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。