賢い人は「ひとりの時間」を大切にしたほうが幸せになれるらしい。

あなたは、みんなとワイワイ過ごす時間が好きですか?それとも、ひとりの時間を大切にしたいタイプですか?もちろん「両方とも大切」という人も多いでしょう。

ここで紹介するのは「知性的な人ほど、他人と会っている時間が長ければ長いほど、幸福度が下がっていく」。という、ちょっと気になる調査結果。この調査は、シンガポール経済大学とロンドン・スクール・オブ・エコノミクスが、15,000人を対象に、被験者の幸福度が、知性や人口密度、人間関係とどのような関係があるのか?についてまとめたもの。

ひとりの時間は、どのように影響を及ぼすのでしょうか?

すべての人に
当てはまるわけではない

でもさっそく、ひとつの疑問が湧くかもしれません。「社会的な活動が多ければ多いほど、幸福になる」っていう話もなかったっけ?と。この調査もそれを否定するものではなく、大多数はこれに該当するといいます。

ただし、一部の高い知性を持つ人たちだけが、ひとりで過ごす時間がたくさんあったほうが幸福を感じやすいのだそう。

つまり「他人と会うより、ひとりのほうが幸福」という感覚は、すべての人に当てはまるわけではありません。

これについて研究チームは「人間の進化のなかで培われてきた“本能”と関わりがあるのではないか」と分析しています。

たとえば「社会性」は、狩りをする上でとても重要な能力でした。お互いにコミュニケーションを取って密に連携を行えば行うほど、より大きな獲物をより確実に仕留められるようになるからです。

こういった歴史もあるので、多くの人が社会的な活動をしているほうが幸せに感じるのは、ごく自然なことなのです。

自分のやるべきことに
取り組みたい

しかし同時に、働き方やコミュニケーションの手法が劇的に変化している現代においては、こうしたやりとりの必要性がなくなってきているのも事実。

知的な人は、ときに行き過ぎなコミュケーションを避け、本当に自分がやるべきことに集中する時間が必要、ということのようです。

とくに専門職を任されているような人は、誰に指示を受けるわけでもなく、つねに問題解決に向けて自主的に努力をしています。日々、大量の情報がインターネットやSNS上でやりとりされるなか、自分の時間を専門的な分野を極めることに費やすほうが、より幸せを感じやすいということなのかもしれません。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。