仕事の休憩時間にもできる「脳の鍛え方」4選

仕事を一生懸命することは大切です。しかしそれだけでは、仕事のスキルは上がっても、思考力を成長させることは難しいでしょう。仕事をしつつも合間に脳を鍛えることができたらベストですよね。

ヤフー株式会社クリエイティブ推進部部長兼ブランドマネジメント室室長・内田伸哉さんの著書『脳のコンディションを良くする88の挑戦』では、仕事の合間や自宅に帰ってからでもできる、脳を鍛える方法が掲載されています。誰でも簡単にできる習慣

休憩時間に
逆立ちしてみる

年齢を重ねるほどやらなくなっていくこと。その代表が「意味のない行動」です。子どもたちは無意味な行動に満ち溢れていますが、これは脳の構造上、非常に重要なファクターです。クリエイティブの世界では、新しい物事やアイデアを考えるのに3つの要素が大切だと言われています。

1.インプット
考えるべき対象の情報を最大限、頭のなかに叩き込みます。

2.アウトプット
頭の中に入った情報を整理し、アイデアをたくさん出します。

3.何もしない
頭をリセットします。あえて全く関係のないことをして、そこで生まれるアイデアを待つのです。

仕事でいっぱいいっぱいの時こそ、あえて休息時間を取って、意味のない行動をとるのも良いでしょう。たとえば、部屋の壁を使って逆立ちをしてみる、近所を走ってみるなど。意味のないことを故意にやると無意識に脳を刺激し、意味のあるアイデアが生まれることもあるのです。

ーLet's TRY!ー

・逆立ちをするなど、子どもが無意味にとる行動をしよう
・お寺に行き、瞑想や座禅を組んで心が無の状態を作ろう
・ファインアートの体験セミナーなどに行き暗黒舞踏などを体験してみよう

罪悪感が出るまで
遊び続ける

そこそこ働いて、そこそこ休むことに慣れてくると、頭もそのルーチンに慣れていき、最後には考えずうまくやる能力ばかりが伸びていきます。勤勉な人ほどそういった状況に陥りやすいのが現状。どうすればそういったループから抜け出すことができるのでしょうか?

働くのが好きな人ほどやっていただきたいのが、「罪悪感が出るまで遊び続けてみる」こと。もし夏休みが取れるなら、2週間近く休んでみてください。

ルーチンから抜け出すと、まず訪れるのは不安。最初は誰もが「働かなくていいのか?」と思うはずです。しかし次第に「なぜ、日々働いているのか」という思考に。これは、ルーチンを壊すことで脳がほぐれているからです。

「定常的にやっていることが何なのか」ということを考えて、一度壊してみることにトライしてみてください。

ーLet's TRY!ー

・罪悪感が出るまで遊び続けてみよう
・夏休みをいつもより一週間多く取れないか検討しよう
・会社の長期休暇制度を探し、ルーチンを壊してみよう

あえてネットから離れて
物を調べてみる

インターネットが普及した世の中だからこそ、これこそピッタリな「脳のエクササイズ」。それは、ネットを使わず物を調べてみることです。ネットワークをつなげずに物事を調べることは、私たちに付随的にいろいろな情報を与え、脳にたくさんの刺激を補填してくれます。

今や「調べる」という行為をする場合、ネットで調べるのが普通。しかし、こんな時代だからこそ、「ネットで調べ、実際にも調べる」人は貴重な人材と言えます。両方から情報を得ることは、自分の価値を高めるだけでなく、多方面の視点から物事を見る能力が身につくので、習慣にするといいでしょう。

世の中が電子化すればするほど、リアルな情報は仕事においても、そしてあなたの脳にとっても重要な情報源になってきます。そのためには、机の前に座っている時間を割いて、足を使う時間を確保する…というタイムマネジメントも重要になってくはずです。

ーLet's TRY!ー

・紙の辞書を使って今日聞いた言葉を調べてみよう
・調べ物をネットで検索した後、辞書や百科事典でも探してみよう
・図書館を利用してウェブにない有用な情報を探し当てよう

「仮に」を
繰り返して考える

悪いことと教えられてきた「嘘」も、言い換えると「仮説」。これは、頭を柔らかくする緩和剤としても役立っているため、新しいビジネスや科学の新発見などは、「嘘」を考える力から発見されたと言っても過言ではありません。

「仮説」を唱えることは有名な学者や経営者だけではなく、多くのビジネスパーソンや主婦にとっても重要なこと。しかし、仮説を考えろと言われてもなかなか生まれてくるものではありません。そんなときは日常に「仮」をつけて思考すると良いでしょう。

たとえば実現が難しいことを100個考えます。100個中99個は本当に実現不可能なことだとしても、そのうち1個は実現可能なヒラメキが潜んでいるかもしれません。

ーLet's TRY!ー

・仮に自分が逆の性別だったら何をしていたかを考えよう
・仮に1年後の収入を10%増にするなら、そのために今やるべきことは?
・仮に世界を変える発明をするなら、何を作るかアイデアを100個考えよう

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。