シガー・ロスの24時間道路 Netflixの暖炉 飾って楽しむBGV

BGVとは何かって?バックグラウンドビデオのことさ!カフェやバーで流れていることもある。映画やミュージックビデオとなんでもよく、音がなくてもいい。ぼんやり眺めるも良し。無視しても良し。話のタネにもできれば、ひとりで黙々と楽しむのもアリ。花や写真を置くみたいに、場の雰囲気をつくれて何かと便利なのだ。これを自宅で楽しもう。

アイスランド国道1号線をひた走る
シガー・ロスの24時間映像

6月にシガー・ロスが“ぶっ続け動画”を生配信した。アイスランドの国道1号線を、24時間ひたすら車で走って撮影した風景だ。BGMにはもちろん彼らの楽曲が。全編を3つに小分けしたものがそれぞれYouTubeにアップされており、いまも無料で閲覧できる。
 
何が起こるのかなと期待するけど、なーんにも起こらない。しばらく走ってなんらかの場所に行き着いたかと思えば、ガソリンスタンドに立ち寄っただけ。停車中は、駐車スペースから見える風景で15分くらいストップ。そして、また走り出すのだ。
 
車窓からの景色をただただ目にしていると、ときおり川に巨大な氷塊が浮いていたりする。風景のほかにイベントがあるとすれば、対向車や後続車に道を譲ったり、手を振る人が現れるくらいのもの。つまりは、それが良いってことなのだけど。

スローテレビをなんとなく流す

ぶっ続け動画は、2013年にたき火の様子を12時間流し続けたノルウェーの番組「Slow TV」をきっかけにして、他国でも放送され話題になった。そんな長いの誰が見るんだ!と思いきや、視聴率20%をマークしたというから驚く。上の動画は、2009年に列車で首都オスロからベルゲンまでを7時間走り続け風景を撮影した動画だ。BGMはなし。こちらも同様の視聴率を叩き出していた。人気なのだ。
 
共通して言えるのは、全部見なくてもいいってところ。フクザツな流れや構成なんてない。何かを見逃したからといって、その後のことが理解できなくなるなんてことはない。ぼーっと何も考えずに、見るともなく観ていられる。だから生活の一部に溶け込める。なんとなしに飾って楽しめるのだ。
 
こんなのもある。

ひたすら暖炉

Netflixの『暖炉』は、燃え盛る炎の様子や灰になっていく薪の姿を定点撮影した番組だ。BGMなしだけど、大音量で流すと燃える音やパチパチ音が響いてGOOD。ちなみに、薪に「樫の木」を使ったクリスマスバージョンもある。
 
どれも、ただ流しているだけでOK。とにかく考えなくていい。全部無視していい。再生されてさえいれば、雰囲気はつくってくれる。BGVの魅力はそこにある。
 
PCやタブレットのモニターはインテリアになる。とくにアンビエントは相性が良い。音楽や風景に没入したり、旅行や火を眺めるリラックス感を、簡単に部屋で演出できるのだ!
Reference:1slowtv
Licensed material used with permission by Sigur-ros.co.uk, Netflix
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。