心がスッキリしないときに試したい「毒出しごはん」5選

集中力が続かない、あがり症、などのメンタルに関する悩みを持つ人は多いはずです。意外なことに、部屋を片付けられない原因もカラダに蓄積している「毒素」によるもの、と語るのは蓮村誠さんの著書『毒出しごはん』。

この本によれば、「毒素」をカラダから排出して体調を改善するためのヒントは、アーユルヴェーダに基づいた食事法にありました。

01.
集中力が散漫
→アーモンド

集中力をつかさどるピッタ(※3)。とくに目と心臓のピッタが弱ってしまうと集中力は明らかに下がってしまいます。目のピッタによいのはアーモンド。そのまま食べるだけでなく、炒めものやサラダにトッピングしたり、スープに入れてもOK。アーモンドオイルやギー(※6)で調理した料理もおすすめです。

また、心臓のピッタにもっともよいのは、ギーで炒めたにんにく。加熱調理していない生たまねぎも効果的ですが、消化しにくいので食べ過ぎには要注意。

【キクごはん】
アーモンド、アーモンドオイル、ギーで炒めたにんにく、生のたまねぎ、しょうが、クミン、カルダモン、フェンネルなど

02.
落ち込みやすい
→白湯、新鮮な野菜

動くのがおっくう、カラダが重い、面倒くさい、そんなに食べてないのに太ってきた、過食気味など、これらの症状はカパ(※4)の乱れが原因です。起床時と、食事中や食間に白湯を飲み、朝晩のごはんを軽くしましょう。

恋人との別れ、ペットとの死別、仕事での大きな失敗などのストレスからピッタ(※3)は弱まります。さらに不規則な生活によりヴァータ(※2)が乱れると、気分の浮き沈みが激しくなるので、心に栄養を与える食事を心がけてください。新鮮な食材でみずみずしく温かいメニューを摂りましょう。ひとりでなく、家族や恋人など、気が置けない相手と楽しみながら心安らぐ食事が理想的です。

【キクごはん】
・起床時と食事中や食間に白湯を飲む
・朝晩のごはんを軽くする
・採れたて野菜などの新鮮な食材

【NGごはん】
砂糖、パン、パスタ、乳製品(チーズやヨーグルトなど)、ネバネバ食品(納豆やオクラなど)、揚げもの、生もの

03.
あがり症
→規則正しく、ゆっくり食事を

大切なプレゼンや面接などの本番前に緊張して実力が出せないのは、ヴァータ(※2)が乱れやすくなっているから。呼吸器系のヴァータが乱れることで、上向きの風(動き)が強まり、その勢いで消化器系にあるピッタ(※3)が上に吸い上げられ、ものごとを冷静に考えられなくなるのです。あがりやすい人は、規則正しい時間にゆっくりと食事をして、ヴァータを整えましょう。

ヴァータが乱れているときは意識的にリラックスする時間をとる工夫をするのも効果的。夕食を極力20時までに済ませて、夜はゆったりと過ごし、朝は白湯を飲んで一定時間トイレに座り、便秘を解消する。そうすることでヴァータは下向きに整います。

【キクごはん】
白湯、温かい野菜スープ、しょうが
・規則正しい時間にゆっくりと食事をとる。

【NGごはん】
生もの、冷たいもの、じゃがいも、きのこ、ピーナッツ、生のキャベツ

04.
部屋を片付けられない
→残り物や冷凍食品は避ける

部屋は心の状態を表す、といわれるほど心とつながっています。つまり、部屋を片付けると自分の内面も整い、心が整っていれば自然と部屋は片付くのです。そのためにも、過度に脂っこいもの、つくってから時間の経ったものや残りもの、冷凍食品といった、心が怠惰になる食べものを避けましょう。

アーユルヴェーダでは、油を使わずに調理したものを油で再調理するのはOKですが、一度冷めた料理、冷凍した料理を温めなおすのは「残りもの」と捉えるので、あまりおすすめしません。できるだけ新鮮な食材で、できたての温かい食事を心がけてください。

【キクごはん】
新鮮な食材を使用したできたての温かい食事

【NGごはん】
過度に脂っこいもの、つくってから時間が経ったもの、残りもの(冷凍したごはんなど料理の温めなおしも含む)、冷凍食品

05.
何を見ても感動しない
→土鍋で煮込んだスープ

不思議なことに、同じものを見ても、そのときの自分の状態によってまったく違う印象を受けることがあります。心はピッタ(※3)の状態によって左右されるので、安定していれば料理はおいしく、映画や音楽に感動できるのです。

心のピッタを整えるためには、熱の質をチャージしましょう。丁寧に調理されたやさしい味のものを食べると、じんわりと温まります。おすすめは、土鍋で煮込んだ野菜スープ。起床時と食事中の白湯も効果的です。昼食と夕食のあと、軽く散歩をするとさらにピッタはアップします。

【キクごはん】
丁寧に調理されたやさしい味の温かいもの(土鍋でよく煮込んだスープなど)、起床時と食事中の白湯

【NGごはん】
激辛料理

※1 ドーシャ:人の体質や性格を決める3つのエネルギー(ヴァータ、ピッタ、カパ)
※2 ヴァータ:落ち着きがなく冷えやすい人はこのエネルギーが強い
※3 ピッタ:短期で炎症を起こしやすい人はこのエネルギーが強い
※4 カパ:内向的でむくみやすい人はこのエネルギーが強い
※5 オージャス:生き生きとした生命エネルギー
※6 ギー:無塩バターを精製して、たんぱく質と水分を取り除いた純粋な油

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。