「名物パスタを食べて寄付しよう」Facebookから始まった、イタリア地震への支援活動

2016年8月24日未明にM6.2の地震がイタリア中部を襲いました。壊滅的な被害を受けた街アマトリーチェ(Amatrice)を支援するため、民間レベルでのさまざまなボランティア活動がスタート。そんななか、この街で生まれたある名物料理を食べることで募金しようという動きが広まっています。

アマトリチャーナを食べ
一皿で2ユーロの寄付を

「アマトリーチェの人たち、そして地震で被害にあった地域の人たちを支援しよう。スパゲッティ・アマトリチャーナをオーダーしたら、一皿につき2ユーロを被災地の人たちに寄付。お店からも、お客からも支援の輪を広げよう」

「CNN」の記事によれば、ローマ出身のグラフィックアーティストPaolo Campana(パオロ・カンパーナ)さんは、地震発生の翌日「アマトリチャーナを食べて街を救おう」という文言とともに、自身のFacebookでこう呼びかけました。

積極的にレストランがアマトリチャーナを提供し、お店とお客が1ユーロずつ合計2ユーロ(約228円)を、イタリア赤十字社に届け募金に充てる。カンパーナさんによれば、チャリティへの呼びかけからわずか2日間、イタリアでは既に700店を超えるレストランが賛同したと言います。

「Eat For Italy」
支援の輪は世界にも

SNSを使ったチャリティへの呼びかけが、世界のイタリアンレストランへと拡散するのにそう時間はかからなかったようです。「NPR」が伝えるところによると、米ロサンゼルスの複数のイタリアレストランでも同支援を開始、カナダやイギリス、そして日本でも。

パンチェッタ(豚バラ肉の塩漬け)を入れたトマトソースに、羊の乳からつくったペコリーノチーズ。アマトリーチェ地方に暮らす羊飼いが1700年代に考案したとされるメニューは、地元の郷土料理のひとつ。毎年恒例のアマトリーチェを祝う祭りを数日後に控えている中で起きた今回の大地震。

食べることでイタリアを支援する。あなたのよく行くイタリアンでも、「Eat For Italy」できるレストランがきっとあるはず。

Reference:CNN, NPR, Paolo Campana
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。