いまこそ学ぶべき、「偉人たちの失敗」

人生には、たくさんの挫折がつきものです。ただ「七転び八起き」という言葉があるように、人は失敗をしても諦めず、立ち上がる力を持っています。私たちが知っている偉人たちだって数々の失敗を繰り返し、そこから成功を掴みとってきたのです。

遠越段さんの著書『偉人たちの失敗』では、夢や目標を実現させていくたびに伴う失敗や挫折を、プラスに変える名言が掲載されています。

01.
多くの人が成功の“直前”で
あきらめている

「成功目前の、あと少しのがまんというところで、いかに多くの人たちが、あきらめてしまうことか。潮がきれいにひくのは、すぐ潮が押し寄せてくるためである」

エルバート・ハバード(著述家/アメリカ)

私たちは、ちょっと痛い目に遭うと亀のように首を引っ込めてしまいます。これは身を守るために仕方のないことですが、なかには勇気を出して、また首を出す人がいます。しかも、以前つまずいたことを反省・勉強・改善して、次のことを考えるのです。こうした人こそが人生を変え、自分の思いを実現していくことになります。

首を引っ込めたままでは、ますます人生はつらくなり、面白くありません。たとえうまくいかなくても、もう勘弁してくれというくらいのつまずきを「何くそ、もう少しだぞ」と思える心こそが、自分の人生を大きく、より楽しくしていくための必須条件です。

一見、スイスイと波に乗ってきたように見える人は、実はそれに見合うだけのことをしてきています。人がうらやむような実績や地位というのは、おつりがたくさんきそうな失敗や挫折に打ち勝って乗り越えてきたからこそ、得られるのです。

これからの人生、「ちょっと無理だな」と思う困難に陥ることもあるでしょう。その困難は、自分の目指す人生に導いてくれる合図だと捉えて、奮起すべきなのです。

02.
失敗はチャンス。大切なのは
目の前の仕事に「全力」かどうか

「私はどんな失敗や挫折も、もう一度やり直すチャンスや何か新しいことを始める機会を与えてくれるものだと信じている」

カーネル・サンダース(ケンタッキーフライドチキン創業者/アメリカ)

カーネル・サンダースの一生は、私たちに「人生の面白さ、仕事の喜び、ピンチや挫折があろうとも、必ず何とかなる」ということを、ストレートに教えてくれます。

彼が65歳のとき、経営していたレストランは繁盛していました。しかし、近くにバイパスができたことで客足は減少、廃業に追い込まれてしまいます。

そうして始めたのが、自慢のフライドチキンのレシピを使ったフランチャイズ事業でした。はじめはなかなかうまくいかず、各地を車で営業して、車中泊などの節約生活をしていたそうです。その間、経営は相当苦しかったでしょうし、こんな状況になるとほとんどの人が自暴自棄になってしまうでしょう。

しかし、彼は違いました。目の前の仕事に全力で打ち込むことに喜びを感じていたのです。

いつしか、このフライドチキンのフランチャイズ事業は大成功を収めますが、彼の人生はお金持ちになっても変わりませんでした。ただただ、楽しかったのです。

彼の人生について知ると、少々の失敗やつまずきも、ひょいっと乗り越え、人生を楽しんでいけるのだと勇気が湧いてきます。

03.
すべての夢は実現する。
その夢を追う勇気があれば。

「私たちにその夢を追う勇気があれば、すべての夢は実現する」

ウォルト・ディズニー(プロデューサー/アメリカ)

ウォルト・ディズニーには、特別な才能があったわけではありません。彼が持っていた才能は、自分の思い描いた企画を作り上げ、いろんな人を使いまとめ、マーケティングをしていくというものです。決して諦めることなく、貧乏を経験してでもこれを追求しました。

ディズニーをはじめとする大抵の偉人たちは、その日の食事をどうやって手に入れるかという時期も経験していて、人に騙され、ひっかけられ、うまくいっても利益は奪われてしまう、なんていうケースも。

それでもめげないのが、偉人たちです。最後のところで踏ん張り、執念で甦っているのは、「子供のころや若いころに好きだったことをやりたい」という思いがあったからなのです。

遅くに志を立てて、それでも成功した人の例として、先に紹介したカーネル・サンダースなどが挙げられます。彼は人生を通して、自分のやるべきことを全身全霊でやり抜いています。だから50歳や60歳を過ぎてからも、違う分野で成功できるのです。

つまり、たとえ若いころに成功できなくても、自分のやりたいこと、やるべきことに全力で取り組むべきなのです。自分が何をやりたいか、何を大事にしていきたいかを決して忘れてはいけません。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。