あなたは何のために働きますか?大きな目標に到達するために、いますぐ気をつけたいこと。

どんな人でも、多かれ少なかれ、理想の未来を描きながら生きているかと思います。こちらでご紹介する上田比呂志さんは、老舗料亭で生まれ育ち、紆余曲折を経て、幼いころからの夢である「フロリダのディズニーで働くこと」を見事に実現しました。上田さんは、夢を掴むために、どんなことを大切にしてきたのでしょうか。

上田さんの著書『日本人にしかできない「気づかい」の習慣』には、そんな、自分の理想の未来に近づくためのヒントがたくさん書かれています。夢は、待っているだけでは近づくことができません。大きな目標に到達するために、いますぐ意識したいことを、上田さんの言葉をなぞりながら一緒に探っていきましょう。

大きな夢への、遠い道のり

フロリダのディズニーへの研修制度があると知り、大学卒業後は三越に入社しました。入社後、紆余曲折を経てディズニー研修に参加したあと、「絶対にもう一度戻ってこよう」と、私の意思はさらに堅くなりました。

ところが、そこからが本当に長かったのです。帰国後、さまざまな仕事を任されながらも「ディズニーでもう一度働くためにはどうしたらいいんだ?」と模索する日々。

悩んだ末に導きだした結論は、「まず足元の仕事を全力でやること」。結局のところ、気持ちだけでやりたいことはできません。

ようやく念願のときが訪れたのは、それから20年後。実績が認められ、フロリダ・ディズニーの「ワールドショーケース」で日本パビリオンのディレクターとして指名を受けたのです。

三越で学んだ
仕事の「型」

三越入社からディズニーに至るまでの20年間で、私はさまざまな「型」を学びました。その中でも最も教訓になったのは、「意識すること」の大切さ。意識を持つと、身につけたスキルが他のあらゆる物事と結びついていくのです。

たとえば「人に喜んでもらうにはどんなことをすればいいか?」と考えたとき。そのためには市場調査をして、ターゲットを固め、どう接客していくか?という一連の「型」ができます。これは他の仕事をする上でも応用できること。スキルに意識が加わることで、必要なときに、覚えた技を自分なりにカスタマイズして、臨機応変に対応していけるのです。

意識の有無は
気づかいの有無

仕事にしてもプライベートにしても、何かをやっていればそのうち「型」は身についていくでしょう。しかし、前述したように、「型」を他の場面に活かすためには、「意識すること」が必要なのです。では、どんなことを意識すればいいのでしょうか?

それは「周囲を見渡そうとする意識」と「人の気持ちを察しようという意識」。そうした意識のアンテナを立てておくだけで、その場にあった対応ができるようになり、気づかいの能力に直結していくのです。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。