父親が、生涯かけて娘に贈る「プレゼント」について考えてみた。

どんな父親だって、カワイイ娘の幸せを一番に考えますよね。その大事な娘が「幸せ」を掴むために、父親ができるちょっとした手助けを編集者のトム・バーンズさんが紹介しています。

娘に対して、「女性らしさ」について教えることは到底難しい、とトムさん。では、父親が娘に伝授できることって一体なんでしょう?「あること」を心がけるトムさんの姿には、女性も惚れ惚れしてしまうはず。ちょっぴり感動をそそる、娘を持つ全ての父親に捧げるアドバイス。

娘には、ただ幸せになって欲しいだけ。

絶対に父親からは娘に教えられないことが、いくつかある。

たとえば、どうやって同性の友達を作るのか。男の友だち作りとはまた違う不思議な作法があるらしいから、知ったかぶりはできない。さらに彼女の体の成長のこと、女性が社会でどう奮闘していくか、これらは経験しようにもできないから、残念ながら正確なことは教えられない。

だけど、それでもいいと思っている。なぜなら彼女は最高なお手本になる女性に囲まれているからだ。母親、叔母、祖母、先生、親戚、友だと、そしてセレブだってそのひとりに含まれるだろう。彼女たちの言うことを聞くほうが、僕のアドバイスを聞くよりも100倍は役に立つ。

じゃあ、ぼくが教えられることってなんだろう?

だからといって、我々父親が教えられることの範囲が狭まるわけではない。たとえば愛するということ、思いやるということ、読み書き、運転の作法、そして『X-Men』が持つ超能力のこと、なんてね。

父親だって最高のお手本になることができるんだ。だけど「娘をどうやってレディに見立てるか」は、父親の役目じゃない。だってそんなこと、僕らにとっては未知の世界同様でしょ?

もちろんそこまで教えてあげようとする父親もいる。彼らは自分たちの理想の女性像を自分の娘に押し付けようとして、洋服まで決めたがる。(究極、セックスをしちゃいけない、なんてことを教える父親だっているくらいだ)

そもそも男が「女性らしさ」を教えるなんておかしな話。

男性が「女性らしさ」について考えるなんて、まるで男性まみれの国会が「女性の権限」について決めているみたいだ。それは意味がない。

だから僕は、娘に一切自分の理想を押し付けない。「女性らしさについて」なんて、僕の得意分野じゃないからね。

男性が女性をどう扱うべきか、なら伝えられる。

やり方はいろいろあるけどね。

でも「父と娘のダンス」だけは、ちょっと苦手。

父親が娘をデートに連れていく、っていう行事が「父と娘のダンス」のこと。もちろん娘とふたりっきりで時間を過ごすのは最高に幸せなんだけど、ダンスをする必要はないだろう?

これはアメリカ伝統の「プロム」っていうダンスパーティに、娘の彼ではなく、父親が連れて行ってあげる、というなんとも不思議なものだ。娘にコサージュをつけてあげて、ディナーへ出かける。簡単に言ってしまえば、「デート」がどうあるべきかをロールプレイするようなものだ。

一見かわいく聞こえるかもしれないが、父親とデートをすることで「うまくいく恋愛」が本当に伝授できるだろうか?どうしても嘘っぽくなるし、知らない間に自分の理想を押し付けてしまいそうな気がしてならない。

だけど、僕が妻にみせる愛情を見たら、少しは娘もわかってくれるかな。

ときにはロールプレイもいいかもしれないけど、やっぱり一番は実践的な教訓。

「男性の女性の扱い方」を一番てっとり早く知ってもらうには、僕の妻への接し方を見てもらうことだ。なんてったって、死ぬまで一緒の仲なんだから。

僕がど妻とどう接するかで、娘は恋愛の美しい部分も、汚い部分も見ることができる。もちろん妻だけでなく、他の女性に対する態度を見てもらっても構わない。そうすれば、アンテナを張っておくポイントが増えるでしょ?

妻だけでなく、すべての女性に誠意を持って接するべきだよね。

もちろんプレッシャーに感じることもある。だってそれは、娘から常にチェックされているようなものだからね。365日、毎日が本番だ。

そりゃあ、女性特有の悩みに関しては妻からのアドバイスに比べたらまったくの役立たずかもしれない。でも、自分の行動から彼女に教えられることはたくさんある。

男性目線でばかり話さないこと。いやらしい目で女性を見ないこと。そして女性が正しい場合は素直にそれを受け入れること。

僕にはやっぱり「女性らしさ」を教えることはできないけど、僕の日々の行いを見てもらうことで、娘が男性に求めるべきことが、少しでもハッキリしてくれたら嬉しいなと思う。

それが、娘をもつ父親の役目。

きっと失敗だってする。だけど、努力した結果が実を結べば、それでいいと思っている。彼女はいつの日か自立し、素敵な男性と巡り会う。そのとき彼女が胸を張って、自分に誠意を持って接してくれる相手を選ぶ日が来ることを、楽しみにしているんだ。

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