「きっぱりと決断する人だけが成功できるのです」。オードリー・ヘップバーンの仕事論5選

演じる作品はどれも名作となり、輝かしい経歴を手にしたオードリー・ヘップバーン。しかし彼女がバレリーナという夢を挫折し、生活のために女優へと転身したことはあまり知られていません。それでも成功を収めたのには、彼女の人柄と仕事への向き合い方に秘訣があったのです。

多くの人を惹きつけた彼女の生き方を、書籍『愛される人になるための77の言葉』より紹介したいと思います。

オードリーヘップバーンの仕事論

01.

与えられた仕事ができるようなふりをしたことは、一度もありません。

ブロードウェイの舞台『ジジ』に大抜擢されたオードリー。当時、彼女の演技は素人同然で、自分でもそのことを知っていました。しかしそれを取り繕うことなく、未熟ながらも自分にできる最大限の結果を出すために、努力を惜しみませんでした。彼女は一つ一つの仕事と向き合い、そこで得たものすべてを自分の糧として成長していったのです。

02.

飢えに耐えて生きのびた人間は、ステーキがよく焼けていないからといって突き返したりしません。

オードリーは幼い頃に戦争を経験しました。財産はすべて没収され、食糧と燃料は常に不足している状態が続き、終戦時には栄養失調で起き上がれないほど衰弱していたそうです。その経験により価値観が変わり、目の前にあるものへの感謝を忘れないようになりました。

03.

きっぱりと決断する人だけが成功できるのです。

1953年、映画『ローマの休日』の公開直前に、オードリーは婚約を解消しました。自分の家庭を築くことを強く望んでいた彼女がこの決断に至ったのは、女優としての仕事を第一に考えたからです。軌道に乗り始めたからこそ、今は結婚するべきではないと判断し、見事に彼女は大スターへの道を一気に駆け上がりました。

04.

お世辞からはなにも生まれないのです。

オードリーは嘘やお世辞を嫌い、相手に迎合することなく、自分のポリシーに沿うように誠実に言葉を選んで話していました。それは、自分に対しての言葉も同様に考えていたからです。映画『ローマの休日』で成功して、いくら作品について賞賛されたとしても、その言葉に流されて信念を曲げることはありませんでした。

05.

私の最大の長所は不満を抱くことです。

誰もが自分に対する不満を少なからず抱えています。オードリーにとって自分の容姿と演技は大きな不満でした。しかし、彼女はその不満をネガティブなものとして切り捨てず、向上心に変えて自分を磨き、高める努力をしました。自分に対する強い不満こそ、彼女の限りない努力の根源だったのです。

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『オードリー・ヘップバーン 愛される人になるための77の言葉』 編著:STUDIO PAPER PLANET

1953年にハリウッド・デビューを果たして以来、世界中の人々を魅了してきたオードリー・ヘップバーン。自らについて多くを語らない、彼女の残した言葉はどれも心に響くものばかり。周囲から愛される人になるためのヒントは、彼女が生涯を通して発した言葉にありました。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。