記憶力が上がると言われている成分「メチレンブルー」とは?

「てっとり早く頭が良くなる方法はないかなぁ」なんて考えるのはバチあたりのように思えるかもしれません。が、北米放射線医学学会の研究で、色素の一種である「メチレンブルー」に記憶力を向上させる効果を示す結果が現れたとか。

研究では、
記憶力や集中力が7%向上。

22歳〜62歳まで26人を対象にした実験では、少量の「メチレンブルー」を経口投与。すると、「短期記憶」が強化され、脳内の記憶を正しく引き出す確率が約7パーセント向上したそうです。

この成分自体は新しいものではなく、酸素を身体組織に効率的に届けられない「メトヘモグロビン血症」の治療などにも使われているそうですが、今回の研究結果を受け、認知障がいや認知症の治療薬として期待されているとのこと。

「メチレンブルーと記録力」に関する研究は、1970年代にマウスなどでは認められていたものの、今回の研究は人間を対象にした初のfMRI研究となりました。fMRIとは、脳内や脊髄の活動を詳しく可視化できる技術です。

研究を担当したテキサス大学健康科学センターのティモシー・ドゥオン博士は、「Science Daily」に「より健康的な老後を送るための手助けができるかもしれない」とコメントしています。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。