「ノルディック式屋形船」は、短い夏をめいっぱい楽しむ北欧の知恵です

美しくも短い北欧の夏。陽光の下に身をおいてこの季節を楽しむためのアクティビティが目白押しのコペンハーゲンで、新たにこんなサービスが始まりました。これ、日本でもぜったいウケる!

水上での食事を満喫したい
そこに特化したボートです

まずは一枚の写真から。ガーデンテラスで優雅にシャンパンタイム、のようにも見えますが、コレ水上に浮かぶボートでのワンシーン。こう聞くと画面奥に写るような、優雅なプレジャーボートを想像しますよね、普通は。実際はさにあらず。ただひとつの特長は、中央にでーんと配された大きなテーブルです。もちろん食事やお酒を楽しむためのもの。日本で言うところの屋台船と手漕ぎボートが一体になったような感覚。

思い思いに料理やお酒を持ち込んで、水辺を徹底的に楽しむ。これが今夏、コペンハーゲンを熱くさせているアクティビティーなんです。屋形船より、よっぽど開放感あるでしょ?

モーター付きも免許不要
運河のどこでも好きな場所へ

最大8人乗りの「GoBoat」は、いわゆる池や湖にあるタイプの貸ボートですが、こちらはソーラー発電モーターによる動力付き。とは言っても、最高時速わずかに5キロほどと超ノロノロ。そのため船舶免許も必要ないんだそう。手漕ぎの方がよっぽど早い?いいんです、だって目的はとにかく、ゆったりくつろぐことにあるんだから。

コペンハーゲン市内を南北に伸びる運河には、数カ所貸し出し用のボート乗り場があり、ある程度エリアは定められてはいるものの、広い運河をあとは好き勝手に行き来して、お気に入りの場所を見つけて停泊したり、とかなりの自由度があるのも魅力。

船上ライブもあれば
水にドボーン!もOK

「カンパーイ!」なんてやっていると、その横を何倍も大きな観光遊覧船が通ったりも。また、楽器を持ち込んでの即興生ライブが開催されたりもするようです。

もちろんお酒を飲まない人だって楽しみ方はありますよ。バルト海の玄関口にあたるコペンハーゲンは、市内を南北に川と運河が縦断する水の都。1990年代後半までは廃油や産業廃棄物に汚染されていたようですが、政府主導でクリーン大作戦が敢行され、今では水質が大幅に改善。運河には汽水域特有の魚が戻り、泳げるほどキレイなんですって。

8月の終わりごろまでは、夜9時を過ぎてもまだ明るいコペンハーゲン。観光船に乗って運河を下る定番コースよりも、地元の人たちに混じってボートディナーを楽しむ方が、よっぽど満喫できる!

Licensed material used with permission by goboat
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。