【共感の嵐】「女性は30歳までに結婚するべき」なんて誰が決めたの?

多くの独身女性から支持を集める記事を「Elite Daily」から紹介。女性ライターZara Barrie氏が独身で30歳を迎える直前に、その素直な心境をまとめています。

確かに彼女の意見を聞くと、世間一般的な価値観に疑問を抱かずにはいられません。本来は、見えない何かに押しつぶされることなく、それぞれのタイミングで結婚しても何の問題もないんですよね。

決して強がりなんかじゃない彼女からのメッセージ、心に響く人も多いのでは?

私が20歳の頃に
夢見ていたコト

オトナの女性として落ち着く準備もバッチリの30歳。その頃、間違いなく私の華奢な薬指には大きなダイヤが輝いてる──。20歳の頃はそんな風に思ってた。

「20代は仕事のために、30代は家族のために生きるのよ」。とは、よくシャンパンを飲むママが言ってたコト。「30歳の誕生日にピルは全部燃やしちゃったわ」とも。

もちろん、私の大好きなママは、30歳の誕生日に本当にピルを燃やしたわけじゃない。母はいつだって自分の話を盛るのが得意だったから。子どもが欲しいと思った母は、ピルを飲むのをやめただけ。

若い頃の私には、30歳は結婚して子作りをするのに完璧な年齢のように思えたわ。だって20歳の私は、ずっとずっと永遠に先のコトくらいに考えていたから。

表面上だけの自信。
やっぱり不安だった

「若くして結婚なんて絶対イヤ。30歳手前くらいってとこかなぁ?」。安いワインを飲みながら、親友のルーバに言った。

「私も同感!」。タバコに火を付けながら、彼女は応えた。これが最高の友情ってやつね。

二人でニコチンいっぱいのタバコを吸いながら、幸せな未来について考えたわ。「妊娠するのも同じ時にしようね!」。

ルーバの真っ赤な唇から、完璧な“煙の輪”が出てきた。空気中に静かに浮かんでいくのを、酔いながらただ見つめていた。この上なく輝かしい未来を重ねて──。

私たちは20歳で、二人とも長い間付き合っている「運命の相手」がいた。心配する必要なんて、何もナシ。道はたった一つよ。あと2年はパーティーではっちゃける。27歳になったら、お互いの相手と結婚するの。ニューヨークの最高の結婚式場でね。そして、30歳で二人同時に妊娠。以上。シンプルでしょ。

でも、すぐに問題が起きた。21歳の頃に、彼との関係が終わったの。気づけば私は、大都会に生きる一人ぼっちの子猫になってしまった。

恐怖に襲われた?パニックになった?そんなことはないわ。そんなの私じゃない。でも、なかなか消えない不安があったのも事実。何杯か飲むと「運命の人を見つけられなかったらどうしよう?」なんて、煙草に火を付けて友人に話すようになった。

「それ、私も心配」。タトゥーだらけのローラが、ブロンドの髪を触りながら応える。私たちは揺るぎない友情を確認して、静かにウイスキーを飲む。

私たちはそれなりに美人。すごく頭が良いわけじゃないけど、結構魅力的だと思う。まだまだ子猫のように可愛いわ。

でも、私たちの自信は、表面だけのものだった。ウイスキーをもう一杯飲んだら、30歳でシングルでいることの恐怖が戻ってくるの。

心配するんじゃなく、
「信じる」ようになった

親愛なる読者の皆さま。あと6日で30歳になるのが誰だかお分かり?そう、私。ふわふわで純白のお姫様の様なドレスを身にまとって歩くバージンロードからは、ほど遠いの。

それなのに、これっぽっちもパニックを起こしていないの。

この10年間で、3回ほど恋に落ちた。どの恋も永遠に続くと思っていたわ。でも、20代って、何が起こっても不思議じゃない。突然恋から冷めたり、人生最大の危機に陥ったり。そんなこんなで関係は終わり、再び永遠の孤独に打ちひしがれるの。マスカラの真っ黒な涙が頬をつたい、私の自慢の大きな瞳は悲しみで一杯になる。

でも、去年に何かが変わったの。まるで舞っていたホコリが消えて無くなり、全体がはっきりと見えるようになったみたい。澄み切った世界は深く、本当に別世界のよう。

もう「運命の相手」を見つけるの、本当にどうでも良くなっちゃったの。とはいえ、私自身はまだまだロマンチックなのよ。超テンションの高い近所の若い子と同じくらい「愛」が好き。ただ「運命の彼」を急いで見つけないと!とは思わなくなった。「三十路」という“期限”に囚われなくなった。

何故かって?もう、運命の相手や結婚なんて必要じゃないから?

いえ、それは違う。いつにも増して、妻になったり、子どもが欲しいって思うの。でも、「手に入らないかもしれない」と心配するんじゃなくて、きっといつかそうなると信じるようになった。期限に囚われて結婚し、あまり良い方向に進まなかった例をいくつも知ってるから。

つまりこういうこと。恐怖からくる、狂ったエネルギーを発散するのは危険。どんなことでも、やけになってはいけない(おまけにすごくダサい)。恋においてのヤケクソな気持ちや不安、恐怖は、女の子に思ってもいないバカなコトをさせる。間違った相手と結婚しちゃうとかね。

そんなの良い人生とは言えないわ。今は2016年。自分の歴史は、自分が作るもの。

運命の人は「あなた自身」

ぶっちゃけて言うと、20代で運命の結婚相手を見つけられなくて、本当に本当に良かった。今までに付き合ったどの男性に対しても、すごくありがたく感じてる。どの関係からも、人生の大切なコトを学んだから。自分は何が欲しくて、何が要らないのか。

誰か一人だけといっしょに居続ける20代なんて、今では想像もできない。たくさんの愛を経験し、たくさんの別れを経験したから、結婚相手に出会うとき私はきっと後悔しないと思う。

仮に、もし結婚に失敗しても、大丈夫だって分かるの。だって人生って、時にまったく考えていなかったようなことが起こることも学んだから。

自分のすべてや人生の目的を、他の誰かに捧げるなんてことは、絶対にしないで。気持ちや感覚、あらゆることは“自分自身”に捧げて。自分自身との関係だけが、一生続く関係なのよ。

運命の人を見つけることで頭を一杯にしないで。あなた自身が「運命の人」なんだから。パニックなんて吹き飛ばして、信じることを始めましょう。そうすれば、今よりもっともっと最高の人生になるはずよ。

Licensed material used with permission by Elite Daily
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。