4人の子ども、そしてシングルマザー。40歳のブロガーが気づいた「私の人生」って?

Elephant Journal」で紹介されたのは、4人の子供を持つ、40歳シングルマザーのリアルなブログでした。

「40歳は、20歳の時と同じくらい私の人生にとって1つの節目なのかもしれない」。そう気づき、もっと自分らしく生きようと決めたDebbi Serafinchonさん。多くの人が共感した、その内容とは?

長い眠りから
目覚めるような「40歳」

40歳になると、私達の心の奥深くで、何かしらの変化が起こり始めます。30代までとは違う角度で世界を見るようになり、考え方ももっと鮮明になります。これは長い眠りから目覚める感覚で、魔法のような変化が始まる瞬間でもあります。

この年齢になると、自分の子供が自立して活動の場を広げていることや、昔と同じようには自分を必要としていないことに気付きます。彼らは、私達が教えた理想やルールから抜け出すことを望んでいます。彼ら自身で何かを始め、彼ら自身のやり方で社会に影響を与えようとしているのです。

その姿は、私たちの若い頃にそっくりですよね。

雑誌に書いてあった
「自分の時間を作ろう」。
思わず笑ってしまったわ

そして、山のような洗濯物や子供の世話など、今まで直面してきたどんな物事よりも大変なことが自分の人生に存在することに気がつくのです。私自身も大人になってからのすべての時間を、大学、仕事、旦那、子供など、自分以外の何かに捧げてきました。私たちは失った自分の存在価値を証明しようと、他人のために多くの時間とエネルギーを費やしてきたのです。

2番目の子育てに追われていた時、私は「子供が寝ている間に自分のための時間を作ろう」と書かれた雑誌の記事を読んで、思わず笑ってしまったことがあります。きっと、その記事の作者には子供がいなかったのでしょう。なぜなら、当時の私は赤ちゃんが寝ている時でも、家事に追われていたからです。洗わなければいけないお皿や洗濯物は山のように積み重なっていました。(どうして小さな子供からあれだけ大量の洗濯物が出るのかは、いまだに理解できません!)

あの時、自分の時間を設けることなんて、頭の片隅にもありませんでした。子供たちが休んでいるときでも、私の生活は続いていたのです。

私たちは、知らず知らずのうちに自分を犠牲にしているのです。そしてあなたが思っている以上に多くのものを与えているのです。

ある日、突然消える
山のような洗濯物

しかしある日、周囲を見渡すと、山積みの洗濯物が消えていることに気付きます。キッチンの洗い物の量も減り、自分と夫の分だけ料理を作ることが新たな日常になります。これは、自分が今までいかに自分以外の人々に尽くしてきたことを実感する瞬間です。

人生には、このような不思議な日が訪れるのです。ふいに、片づけないといけないオモチャや、面倒を見なければいけない誰かがいなくなったことに気づき、「自分のための時間を作ろう」という言葉は正しかったのかもしれない…と感じます。なぜなら、尽くさなければいけない人は、もういないから。

このタイミングで、私たちは自分自身を見つめて、自らの情熱や興味について考え始めます。確かに過去数年の間に、ある程度の時間は自分が楽しめる趣味などに費やしてきたかもしれませんが、心の底から楽しいと思える趣味というよりも、忙しい家事から抜け出すという面が強かったのではないでしょうか。

しかし、40歳になった今の私たちは、自分が本当に好きだと思えるものに挑戦できますが、かえって戸惑いや困惑を感じてしまいます。そして、自分自身に質問を投げかけるのです。

私はこれから何をすれば良いの?
私って一体誰なの?
私を駆り立てるものは何?
私が心から喜ぶものって?

突然、こういった欲求や願望が強くなり、心から「答えを見つけたい」と感じるようになるのです。この時、自己啓発系の本を探したり、セラピストとの面会を予約したり、思い切って友人に相談したり…。私たちは自分の心のままに生きる方法を探すのですが、どうすれば良いのか分からないのです。

これが、私たちが目覚め始める瞬間です。

もしかして、ただの
ミッドライフ・クライシス
(中年の危機)?

自分の欲求がまだはっきりしていないことは分かっています。ただ、心の中にある「答え」を探し始めるのです。衝動のままに生きる術が分からず、自らを駆り立てるものの答えを知りたいという強い気持ちには恐怖さえ感じます。

これまでの人生では自分の欲求を抑えこんできましたが、それも限界です。これまでの自分を振り返ると怒りを感じるかもしれません。

第三者からすれば、私達の苦悩は「目覚め」というよりも「ミッドライフクライシス (中年の危機)」なのかもしれませんし、自分でもこの状況を目覚めではなく、危機と呼ぶかもしれません。でも、そうではないと信じています。見慣れない新しい世界には少し不安を感じるものです。心を動かす何かーー、それは私たちの奥深くに確かに存在するもので、怖いものなのです。

もう何年も感じていなかった
心からの自由!

私が離婚をしたとき、周囲の人々から「君はミッドライフ・クライシスを経験しているだけだ。大丈夫、問題ない」と励まされましたが、確かにその言葉は正しかったと思います。

なぜなら、当時の私は危機的状況とは別の経験をしたからです。そのとき私は、何年も感じていなかった自由や、生き返ったような感覚を味わったのです。今まで気付かなかった深い眠りから目覚め、眠っていた自分の欲求や情熱が広がるように感じました。まるで、手足を伸ばし、固くなった筋肉をほぐしながら、私に向かって大声で叫びかけているように思えたのです。

40歳は、20歳と同じくらい
1つの節目なのかも…

私の場合、これらすべての経験は40歳という不思議な年齢で起こりました。もしかしたら、40歳は20歳に並ぶ、もう1つの節目の年なのかもしれません。

おそらく40歳という年齢は、努力して功績を残すというよりも、すでに手にしている何かを示すことで、自分が「社会の重要な一部」であることを実感する時期なのでしょう。そのため私たちは、自分の存在を自然に社会に知らせるための方法を探すのです。

人生のこの段階を経験する時(ついに自分のための時間を手にするとき)、私たちの行動は若い世代の目には自己中心的なものに映るかもしれません。しかし、結局のところ人生のこの時点まで、自分以外の誰かのために自らを捧げてきました。

ですが、何かを与えることで他者から認めてもらう必要性は、今の私たちにはもうないのです。ヨガのレッスンに通うときや、本屋に足を運ぶとき、忙しい日々から解放されるためではなく、ただ楽しむためだけに行動しています。私たちは自分の可能性や、「自分とはどんな存在か?」という思考に目覚めつつあります。

今では、はるか昔に雑誌で読んだ、自分自身のための時間を作れる状態にいます。私たちは、40歳の魔法の始まりを迎えることができるのです。

Debbi Serafinchon is a passionate lover of life. Most of her writing comes from personal experiences that she takes the time to try and understand through her writing. A natural questioner of life, she often tries to fit the pieces of what is happening in her world together through writing. This divorced mom to four older children, finds she now has the time to follow her dreams. She loves to travel, learn and interact with people. Her life is summarized by her favorite quote by Douglas Adams: “I may not have gone where I intended to go, but I think I have ended up where I needed to be.” You can find more of her writing on her website and follow her on Facebook.

Licensed material used with permission by JustmeDebbi
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。