ジョー・コーレ「パンクコレクションをすべて燃やす」。ジョン・ライドン「自分のブラでも燃やしてろ」

2016年11月26日は「Sex Pistols」の楽曲『Anarchy In The UK』のリリース40周年記念日。そのため、イギリスでは年間を通して「Punk.London」というイベントが開催中。これには大英博物館やロンドン博物館などが支持を表明しており、イギリスの女王陛下からも祝福の言葉が公式に発表されるほど社会的に認知されています。

とは言え、これを快く思っていない人々が大勢いるのも事実。なかでも、バンドマネージャーを務めたマルコム・マクラーレンの息子で、ランジェリー・ブランドの創設者であるジョー・コーレの発言は話題になりました。

8億円相当のお宝アイテムを、
すべて燃やす!

同バンドは、当時王室や政府、大企業を名指しで批判したバンド。もちろん、文化として認知されることを良しとしない意見もあります。が、それはパンクカルチャーを認めたくない人々だけではありませんでした。

パンクはもともと変化を象徴するムーブメントです。それを展示品のようにして扱われるいまの状況に不快感を露わにしたコーレ氏は、自身が所有している8億円相当に及ぶパンク・コレクションを、11月26日にすべて燃やすと発言。注目を浴びました。

Dazed and Confused Magazineによれば、コーレ氏の母親であるヴィヴィアン・ウエストウッドも、「燃やす」意思を支持している模様。当時のことを知らない人々にとっては、どれもその歴史を知るための貴重な資料ですが、彼はすべてを葬り去るのが一番良いと認識しているようです。3月19日に同webサイトが紹介した動画で、こうコメント。

「今までさんざん連絡が来たよ。そんなことやめろ、売ってお金を寄付しろ、ってね。くだらない。オレの持ち物だ。燃やすのも自由さ」

ジョン・ライドン
「自分のブラでも燃やしてろ」。

Photo by Nick Pickles/WireImage/Getty Images

これに対して物申したのが、「Sex Pistols」のフロントマンだったジョン・ライドン。4月22日、「Metro」のインタビューにこう回答しました。

「やつはランジェリーに夢中なんだろ?自分のブラでも燃やしてろっての。ひどい話だ。煙が出て環境汚染になる。なんでもいいけど、8億円もの大金を持ってるんなら、チャリティーに寄付するべきだ。自己中だし、偉そうにすんなっての。器が小さいね。誰があんなやつを必要とするんだ?少なくともオレじゃない。当時、やつは現場にいなかった。今までもずっとね」。

Top Photo by Nick Pickles/WireImage/Getty Images
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