煮物に「アレ」を入れるだけで、カルシウムがたくさん摂れます

日本人の食事はカルシウムが不足しがちと言われています。カルシウムは体内で最も多いミネラルで、その99%が歯や骨に存在します。そのため不足すると骨や歯が弱くなり、成人では骨粗しょう症の原因にもなります。

しかも、十分に摂っているつもりでも、カルシウムは体に吸収されにくいという特徴を持っています。

しかし、料理にあるものをプラスすると、カルシウムの吸収がグンと高まるって知ってました?

答えは「レモン汁」
でも、どうして?

魚や肉などの骨にはたくさんのカルシウムが含まれていますが、当然食べにくい……。そこで、利用したいのが酸です。カルシウムは、酸によって溶け出します。

例えば、お酢。アジの南蛮漬けなどでお酢を使用すると、骨からカルシウムが溶出し、身にも浸み込み、骨の中のカルシウムも無駄なく摂りいれることができます。

ちなみに、お酢よりもクエン酸の多いレモン汁の方がカルシウム溶出がアップすると言われています。その率はなんと14倍という報告もあるぐらい。これは、クエン酸のキレート作用という働きによるもので、カルシウムを包み込んで溶けやすい形に変えてしまうのです。

例えば、煮物の場合、
レモン汁はこうして加えよう!

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実際に料理で使用する時には、ちょっとしたコツを覚えておきましょう。とっても簡単ですよ。

例えば魚の煮物。カルシウムは酸が多く、煮る時間が長いほど溶出されます。そこで魚の煮汁にレモン汁を惜しみなく入れ、弱火でじっくりコトコト味を浸透させていきましょう。

その間、魚の骨に含まれるカルシウムがじゅわっと身へと、煮汁へと、溶け出していきます。食べる時は魚の身だけでなく、煮汁も飲むのがベターです。

成長期の子どもをはじめ、すべての人にとって大切なカルシウム。効率的に摂るために、日々の料理にレモン汁を取り入れてみてくださいね。

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