標高2,055mのゲレンデに「極小キャビン」が出現。ガラス張りの室内はベッドだけ!

街の喧騒を離れて、自然豊かな郊外で週末を過ごす二地域居住。欧州では当たり前の生活スタイルを体現したような極小のキャビンをご紹介。恋人たちにとって、これ以上ない最高のロケーションです。

風呂なし、トイレなし。
でも、「星降る夜」を
独占できるベッドあり

北イタリア、ヴェネト州に位置するコルティーナ・ダンペッツォは、登山やウィンタースポーツの拠点となるリゾート地。ドロミーティ山脈のなだらかなゲレンデが続く、標高2,055mの山頂に世界で最も“甘〜い星空”を満喫できる、極小のキャビンが登場しました。大事なとこなのでもう一度、場所はゲレンデのど真ん中です。

この移動式ミニキャビン「Starlight Room」には、バスもトイレもありません(笑)。ただベッドのみ。そして、ベッドを囲むように張り巡らされたガラス窓が外壁の代わりをなしています。もちろん天井も。そうです、目的はただひとつ。恋人と二人っきりで贅沢な星空を堪能すること。

キャビン内はTVモニター(ドローミティの夜景を紹介するタイムラプス映像が流れる)、スピーカーなどムードを高める音響設備は整っていますが、それ以外不要なものを一切排除するこの潔さ。もちろん、バスもトイレもスノーシューを履いてちょっとゲレンデを降れば、ロッジ内にちゃんとあるのでご安心を。要するに、“はなれ”としてベッドのみ独立したアコモデーションな訳です。

それにしたって雪山でガラス張りの小屋。しかも、お世辞にも頑丈そうとは呼べない日曜大工感がにじみ出たつくり。いくら暖房完備とは言え、寒くないのかいささか心配になりますよね。

世界で最もムーディーな
一夜をどうぞ!

でも、そうした全部に目をつむっても有り余るのが、この眺望です。どうです、ベッドに寝っころがればバノラマの夜景が目の前に。星降る夜を完全に二人だけで楽しめてしまうんです。これはドキドキが止まらない!

昼間はスキーヤーやスノーボーダーが滑走するゲレンデで、営業時間が終わった後、そのど真ん中にスノーモービルでキャビンを引っ張ってくるそうです。それゆえ、キャビンの底部はしっかりソリを履いているんですが…まさか、夜中に滑ってゲレンデを下って行っちゃうなんてことは、考えすぎ?

一泊二食2名で300ユーロから

なお、ドロミーティでは夕暮れに西日が山肌に当たってピンク色に染まる「enrosadira(エンロサディラ)」と呼ばれる珍しい自然現象が発生することでも有名ですが、その時間までキャビンの中で過ごすことができるかどうかは、微妙なところ。詳細はこちらから。

一泊二食付き、2名で300ユーロ(約3万7,000円)。最高の山の贅沢、一度は味わってみたいものですね。

Licensed material used with permission by Giacomo Pompanin
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。