フランスで「帰宅後の仕事メール」を無視しても良い法案が提出される!?

仕事で疲れて家に帰った後、ゆっくりしたいけれど仕事のメールは無視できない…。これ、ビジネスマンの悩みのひとつですよね。

でも、今後はそんな心配がなくなるかもしれません。フランスで新たに提出される予定の法案を紹介しましょう。

メールを無視していいって
本当ですか?

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CNN Money」の報道によると、フランス政府は「労働者がオフィスの外にいる時は、パソコンやスマホに届く仕事のメールを無視する権利を与える」という新たな法案を準備中なのだとか。企業規模ではなく、国の法律で決めてしまおうという動きになるあたりが、いかにも“フランスらしい”と言えるかも。

「ワークライフバランス」か、
それとも「生産性」か

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フランスには「週に35時間以上の労働をしてはいけない」という法規定があります。しばしば「働きすぎ」と言われる日本人にとっては羨ましく思えますが、この法規定がフランスの経済成長を滞らせているのでは?という声も少なくないのだそう。

反面、テクノロジーの進化により、いつでもどこでもメールチェックができるようになったことで、この「週35時間制度」が名ばかりのものになっているという指摘も。「INDEPENDENT」の記事によると、フランスの管理職の約半分は、帰宅後も午後8時から午前0時まで仕事をしている、というデータもあるようです。

早ければ2017年7月からスタート

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The Local」によると、従業員の帰宅後のメールのやりとりを規制している企業もすでに見受けられるものの、今後はしっかりと「法的に」規制していこうという動きとのこと。

仕事とプライベートをしっかり分けてワークライフバランスをとってほしい、という政府の意向は、どのような形で決着がつくのでしょうか。もし、法案が承認された場合は、2017年7月からスタートする模様です。

Reference :CNN MoneyINDEPENDENTThe Local

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