オーロラが輝く夜空で踊る「アクロバティックパラグライダー」

スペイン人のアクロバティックパラグライダー、オラシオ・ジョレンスは、その光景を目の当たりにして、こう思ったそうです。

「今まで世界中の空を飛んできた。けど、ここは違った。暗くて、寒くて、空が燃えていた」

動画には、吹雪の中に立つ彼の姿が。天候が落ち着くまで待機し、オーロラが輝く幻想的なノルウェー・トロムソの上空に向かって、エンジン付きのパラモーターで飛び立ちました。

マイナス15℃の極寒地で行われた撮影のため、装備は厳重。ウエットスーツやバッテリー式の暖房付きグローブをつけて操縦しました。しかし、「ABC News」によれば、最も辛かったのはズバリ「待つこと」だったようです。

彼はオーロラの光についてこう説明しています。

「シャイな子なんだ。一緒に踊ろうって何回誘ってもその姿を見せない。とてつもなくキレイなくせにさ!」

さらに、空では5年前にパラグライダーの事故で亡くなった従兄弟のことを考えていました。

「星空の中を飛んでいると、彼を思い出す。空の上にいる時はいつも一緒だ」

深夜から早朝4時まで続いたダンスパーティ。ロマンチックで素敵な挑戦になったようですね。

Top Photo by Frode Sandbech/Red Bull Content Pool
Reference:ABC News
Licensed material used with permission by Red Bull
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。