全て手作り!スペイン生まれの「一枚革スリッパ」がお洒落

スペイン・バレンシア南部の街エルチェは、実に1,000以上の靴工場が軒を連ねる、履物産業がさかんな地域。
この街で家族経営を営む「CP Slippers」は、外出用の靴ではなく、室内履きのスリッパにこだわり続ける数少ない企業。きっかけは、靴を脱いでくつろぐ日本の生活様式との出会いでした。

素足を入れた瞬間に
ストレス解消できるスリッパ

スペイン「一枚革スリッパ」

CP Slippers創業者Oscar Arenas氏(現オーナーの祖父)は、1981年に初めて日本を訪れました。旅行中、彼が目にしたのが「スリッパ」です。
屋外の泥を家の中に持ち込まないため、日本人は靴を脱ぐ習慣がある。そのことは知っていた。けれど、まさが家に上がって別の履物に履き替えていたとは…。ブランドストーリーは、こんな書き出しで始まっています。

「スリッパに履き替える」この習慣にヒントを得たArenas氏。帰国後家族や友人たちに向けて、日本で目にしたスリッパを試行錯誤の末、子牛の皮革を使って一枚革で再現したそうです。求めたのは、素足での履き心地。

スペイン「一枚革スリッパ」

「小さな足にひんやり滑らかな革の感触が足裏に伝わってきて、とっても心地よかった。まるで素足で家の中を歩きまわっているようだった」

これは、祖父の手作りスリッパを現オーナーが初めて履いたときの感想。Arenas氏同様に、忘れられない素足の感触は、今も残っているんだとか。

家が本当に気持ちの休まる場所になるためには、素足を入れた瞬間にストレスがふっと飛び去っていくようなスリッパが必要。エルチェにあるどの靴工場にも先駆けて、CP Slippersが良質なルームシューズ製作に転換した背景。そこに、日本人の暮らしぶりが反映されていたと聞くと、なんだかシンパシーを感じずにはいられませんね。

生後6ヶ月以内の子牛革で
“履き心地”を追求

スペイン「一枚革スリッパ」

家族経営で営む工場では、スリッパの素材となる子牛の皮革の“なめし”からすべてが手作業。生後6ヶ月以内の子牛の革(カーフスキン)は、牛革のなかで最も上質な素材と言われています。薄く柔らかく耐久性もある。さらには、独特のキメの細かさが特徴的で財布やキーケースなどの小物入れにも重宝されるもの。

スペイン「一枚革スリッパ」

なめした子牛の革を裁断し、木型にはめて形成。職人たちが一つひとつ手作業で縫合していきます。そして、CP Sloppersはどれもヒールにクッションを入れたり、ソールにゴムを敷いてはいません。屋内で素足で履くことをとことん追求した結果、過度な装飾をせず、その履き心地の良さを実感できるスタイルなんだそう。

一足約4,200円
カラー展開も豊富

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天然なめし革を使用したハンドメイドのスリッパ。こう聞くと、さぞやお高いものと思うでしょう。ところが、一足わずか35ドル(約4,200円)、と意外にもリーズナブル。カラーバリエーションも豊富でサイズは4種展開。普段使いとお客さん用を分けて、色を組み合わせることもできます。気になる人はこちらから。

Licensed material used with permission by CP Slippers
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。