日本の技術をルワンダに。紛争で傷ついた人たちに「義足」を届けたい

約20年前、一度に100万人以上のが殺されるという大虐殺が発生したルワンダ。この国の存在は多くの人が知っていると思いますが、その下に位置する「ブルンジ」は、アフリカの中でも経済開発が遅れており、世界最貧国とも言われています。

この国で今、なにが起こっているか知っていますか?

道端に死体が転がっているのは
「当たり前の光景」

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今年に入って、クーデターやデモなどの騒乱が頻繁に勃発。毎日のように人が殺され、道端に死体が転がっている光景も日常茶飯事。
しかし、メディアに取り上げられることは少なく、この状況が世界にほとんど知られていません。

ブルンジで紛争に巻き込まれて障がいを負った人は、難民としてルワンダに逃げるものの、手足を失った障がい者は保証を受けられず、不自由な生活を強いられています。仕事や結婚すらもできません。

日本の義足製造技術を
ルワンダに!

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そこで立ち上がったのが、ルダシングワ真美さん。
日本でOLをしていた彼女は、現在ルワンダで義足装具士として活躍しているのですが、そのきっかけを作ったのはルワンダ人の旦那さんでした。病気の治療ミスで、右足に障がいがあり、装具と杖を使っていたものの、来日した時、装具が壊れてしまったのです。そして新しい装具を作るために横浜の義肢製作所を訪れた時、職人が義足を作る様子を見て、「ルワンダで必ず役に立つ」と思ったのだと言います。

そしてすぐに会社を辞め、その義肢製作所に弟子入り。約5年間修行を経て義肢装具士の国家資格を取ったのです。

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ルワンダで元々作られていた義足は膝が曲がらず、座ると義足を履いたほうの足が突っ張ったまま。バスに乗ることすらできません。でも、日本の義足は膝が曲がるので、彼らの行動範囲も広がるのです。

義足が手に入ったら
妻と手を繋いで歩きたい

ある日、義肢製作所をに訪れた1人の男性。彼は足を1本失っていて、2本の杖をつきながら生活をしていました。そんな彼に「義足が手に入ったら、まず最初に何をしたい?」と質問をしてみたところ「両手に杖を持っているから、一度も妻と手を繋いで歩いたことがない。だから杖をつかないで歩けるようになったら、手を繋いで歩きたい」という返答が。

私たちにとっては当たり前のことが、彼にとっては“夢”となっていたのです。

また、他にも義足を履いた障がい者が、結婚、子育てを経験できるようになっていることが嬉しい、とルダシングワさんは言います。

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しかし、障がいを抱えているために生活が困難な人はまだまだたくさんいます。
義足をもっとたくさんの人に届けるため、現在クラウドファウンディングサイト「ReadyFor」のコチラのページで資金を募っています。ぜひ、ご協力をお願いします。

コンテンツ提供元:READYFOR

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。