「バーニングマン」に参加後、仕事をやめてアーティストになった男性

バーニングマンといえば、砂漠のど真ん中に1週間だけ街が生まれる伝説の野外フェス。あるのは仮設トイレと食料の鮮度を保つための氷のみ。命の保証はなく、"No Spectators(傍観者になるな)"という合言葉のもと自己責任で非日常を味わい、高さ20mを超える巨大な人形「ザ・マン」を燃やして幕を閉じることで知られています。

ここで紹介するのは、そのバーナー(燃やす者:参加者)のひとり。なんとイベントに参加した後、仕事をやめてアーティストになっちゃったんだとか!

砂浜に巨大な絵を描く
アーティスト

Andres Amador氏(44歳)は、1999年に開催された「バーニングマン」に参加したことがきっかけで仕事をやめ、アーティストへと転身した男性です。

彼は環境科学の教育学士で、それまでアメリカ政府が運営しているボランティア計画「Peace Corps」で働いていました。イベントに参加した時のことについてこうコメントしています。

「写真や物語では語り尽くせません。人生にある無限の可能性や、どんな生き方だって手作りできるんだという視点に気づかせてくれました」

ここでは、これまで彼がビーチに描いてきた巨大なサンドペインティングを、「Dlightful Stories」で語られたコメントとともに紹介します。

「30歳までの私は、水の流れに逆らうことなく、ただただ河を下っていく一枚の葉と同じでした。しかし、想像できないような体験に触れたことで人生が変わりました」

「今までの生活や仕事にどれだけ満足していなかったか。心のなかにある想いを、声に出せていないことに気付いたんです」

「バーニングマンで出会った人々は、流れの外に出る勇気をくれました。その後、私は仕事をやめました」

「ある人がこう言ったんです。『川の流れに身を任せているのは、死んだ魚だけだ』と」

「私は、子供の頃から絵を描くのが大好きでした。ある日ビーチで気がついたんです。絵は、紙の上じゃなくても描けます」

「ビーチに描いた絵は必ず消えます。だからこそ、いつも新しい何かを生み出す勇気をもらえます。私はその感覚を世界中の人々に知ってほしいんです」

時には30平方キロメートル(厳島の面積と同等)にも及ぶという巨大な作品の数々。その他はInstagramFacebookYouTubeでチェックできます。動画はこちらから。

Licensed material used with permission by Andres Amador(Instagram), (Facebook)
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。