優柔不断な人に共通する10の特徴と心理!原因や効果的な改善方法を一挙公開

優柔不断とは

日々の生活をしていく中で、選択を迫られた際に優柔不断になる人がいます。優柔不断とは、そもそも「物事の判断が遅い人」のことを指す言葉であり、決断力が弱い人に使われる言葉といえるでしょう。

 人生の中で決断を迫られることは多く、決断によって今後の人生が大きく変わることもよくあります。優柔不断とよくいわれる人は、わかっていても決断力を高めることができないため、人生において損をしていることが多いのです。

優柔不断な人の心理、5種類の性格

優柔不断な人の心理は、おおまかに5種類の性格に分類することができます。まずはどんな性格があるのかをそれぞれしっていくことから始めていきましょう。

1.答えを出すのに時間がかかるタイプ

優柔不断な人によく見られるのが、何に対しても答えを出すまでに時間がかかるというものです。食事のメニュー、服装、仕事、出かける先など、すぐに決断できないため行動までに時間がかかってしまうのです。

 慎重に物事を選択するというのは必要なことです。しかし、あまりにも慎重になりすぎるとマイナス面が大きくなるため、周囲からはあまり好まれないことも多いでしょう。優柔不断を表すタイプの中で、最もよく見られるものだといえます。

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2.答えを出すことから逃げる(後回しにする)タイプ

何を決断して答えを出す際、自信のなさから後回しにするタイプがいます。答えをいつまでも出さないというのも優柔不断の特徴であり、周囲からはあまり好まれないでしょう。また、決断できない人は、仕事や恋愛でもうまくいきにくくなります。

 自信のなさは、自分自身を萎縮させてしまうだけでなく、周囲の士気を下げる要因にも繋がります。特に、答えを必ず出さなければならないときに決断できない人は、信頼を得ることができないのです。

3.答えは出ているが自信がなく言い出せないタイプ

頭の回転がよく、何が答えなのかをすぐに導き出せる人は意外と多いです。しかし、答えが出ていても、自信がない人はその答えをなかなか言い出せないのです。せっかく答えが出ているのに言い出せないのは、結局のところ答えが出ていないのと同じです。

後は答えるだけなのにそれができないというのも、優柔不断な人の性格なのです。自分に自信さえ持てれば成功する確率が高いにもかかわらずそれができないのは、可能性を潰していることに他なりません。

4.答えは出ているが他者の意見を優先させたいタイプ

よく見られる傾向として、自分より他者を優先させたいというものがあります。自分で答えはでていても、実際にその答えをいうことで矢面に立ってしまうことを恐れてしまうのです。これも、優柔不断な人の性格だといえるでしょう。

 人の答えを聞いて、自分の意見のほうが正しいと思っても言えないのは、それだけ自分に自信がない証拠です。また、答えをいうことで責任をとらされるなどの不安からいえない人なども、優柔不断とされることが多いのです。

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5.答えを出す方法がわからず止まってしまうタイプ

難しい問題に直面して、答えがわからなければその場でずっと悩むことは誰にでもあります。また、自分以外の人が答えを出したとしても、それが最良の答えなのかで悩んでしまう人も止まってしまうタイプだといえるでしょう。

 方法がわからないときは、誰かに聞いたり、方法を探したりすればよいのですが、優柔不断な人は自分の中だけで答えを探し続ける傾向があります。そのため、結局は多くの時間を無駄にしまうのです。

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優柔不断な人がとる行動10選

優柔不断な性格を紹介したところで、次は実際に優柔不断な人がとる行動についても紹介します。優柔不断な人には特徴があるので、ぜひ参考にしてください。

1.二者択一がなかなか決められない

先程も多少紹介していますが、優柔不断な人は選択するのが苦手です。これは、簡単な二者択一でも同じであり、どちらかを選べといわれてもなかなか決断ができないのです。例を挙げると「パンとライスのどっちを選ぶかで、5分以上悩んでいる」などがあります。

 二者択一で選択を迫られる場合、状況によってはしっかりと考えることは重要です。しかし、パンとライスなど、考えてもそこまで意味のないことまで悩むのは時間の無駄や周囲の迷惑につながることも多いのです。

2.過ぎたことを必ず何度も振り返ってしまう

優柔不断の人は、過ぎたことを何度も振り返ることが多いです。書類のミスで怒られたこと、遅刻したことなどをいつまでも思い出しては後悔し続けるため、なかなか物事が前に進まないことも多くなります。

 失敗を振り返ることはよいのですが、いつまでも同じことを振り返り続けるのはあまりよくありません。しかし、優柔不断だと過去に折り合いがつけられず、いつまでも引っ張り続けてしまうのです。

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3.決断を先延ばしにする

決断をすぐにできない人は、優柔不断だといわれることが多いです。特に、時間をかけて何かを決める際、優柔不断な人はぎりぎりまで決断を先延ばしにする傾向があり、周囲に迷惑をかけることもあります。

 会議の内容を7日後まで決めなければならないとき、会議の前日まで決断を先送りにしてしまうなどが、優柔不断な人の行動です。決断するということは重要なことですが、悩みすぎてもよい結果は得られないでしょう。

4.損得・論理で考えようとする

優柔不断な人は、論理的に考えて自分に得があるかどうかを考える傾向も見られます。そのため、少しでも損をすることがわかれば、決断できなくなることが多いのです。また、どうしたら損をしないかをずっと考え込んでしまうのも、優柔不断な人に多く見られます。

 損得勘定は誰しもが持っていることですが、あまりにも目先の得だけを求めると逆に損をすることも多くなります。

 例を挙げると、100円で買えるものと110円で買える同じ商品があり、目の前には110円の商品がある。100円のほうが安いのでそちらを買おうとしてわざわざ1時間かかる場所まで行くが、結局ガソリン代で損をするなどがあります。

5.一度決めたことも、すぐに迷い始めてしまう

一度は決めたことを、後から迷って中断してしまうという行動も、優柔不断な人の特徴です。例えば、欲しいゲームがあって買うと決めても、後ですぐに飽きそうだからと買うのを止めてしまうなどです。

優柔不断だと、一度決めたことでもすぐに悩んでしまうとこが多くなるため、自分の行動が定まりにくくなります。周囲に相談したり、自分で決めたことは実行する決意を持つなど、なにか対策をしなければ、ずっと悩んでしまうのです。

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6.周囲の人の様々な意見に耳を傾ける

自分の考えた答えより、周囲の答えを優先してしまうのが優柔不断な人の特徴です。そのため、なるべく周囲の答えを優先して話をすすめる傾向があり、自分の答えは二の次にしてしまうことが多くなります。

 例えば、塩コショウ使ったほうが料理がおいしくなると答えを出していても、周囲が何も調味料を使わないほうが素材の味が出ておいしいといえば、その意見を採用するなどです。自分の答えを周囲に伝えないため、いつまでも自信が持てません。

7.あらゆる可能性を考えないと不安で仕方ない

完璧主義な人は、優柔不断な傾向を持っていることが多いです。例えば、企画の構想を考える際、全体像がわかる程度でよいにも関わらず、細かい部分まで一気に決めてしまうなどがあります。最初から完璧な計画でなければ気がすまないのです。

物事が完璧に近づける努力をするのはよいですが、何もかも決めすぎると応用が効かなくなることもあります。優柔不断な人は、とにかくあらゆる可能性を考えないと不安になるため、完璧主義に走りやすいのです。

8.周囲の反応を常に意識している

八方美人という言葉がありますが、優柔不断な人にも当てはまることがあります。例を挙げると、ある絵がきれいだという人にはそのとおりと答え、絵がきれいではないという人にもそのとおりと答えるなどです。

 周囲の反応を常に意識しているため、誰に対してもよい顔をしてしまうことから、優柔不断だと思われてしまうのです。自分の一貫した考えを持っていない人ほど優柔不断になりやすいといえるでしょう。

9.リーダーシップをとりたがらない

リーダーシップよりも、リーダーが決めたことに従うほうが楽だと考えてしまうことが優柔不断の人には見られます。決断をしない立場なので、精神的にも楽に過ごせることから、どうしても従う立場を求めることがあるのです。

 例を挙げると、グループリーダーから指示を受けて動くことはしても、自分からグループの方針に口を出すことは絶対にしないなどです。自分で物事の決断をしないのは楽ですが、それだけでは成長はないといえるでしょう。

10.他人に選択権を委ねる

自分で決断せずに、他人に選択権を渡すことが多い人も、優柔不断である事が多いです。選択をしなければならないとき、すぐに選択できないため、誰かの選択に従ってしまうことから見られる行動です。

 例えば、焼き肉と鍋のどちらを食べるか決めるとき、すぐには決められずに迷っていると友人が焼き肉を選択したので従うなどです。自分で選択せずに他人に従うのは、考えなくてよいので楽ですが、ずっとそれではよくないでしょう。

優柔不断を改善する6つの方法

優柔不断であることは、自分自身で自覚していることも多いです。ここからは、優柔不断を改善する方法について紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

その1|完璧にこだわることをやめる

優柔不断な人は、完璧主義であることが多いと先程も紹介しました。そのため、まずは完璧にこだわることを止めることから始めてみましょう。完璧でなくてもよいと考えられれば、物事の決断がかなり楽になります。

 完璧であることを求めすぎると、何かを決断した後に再度決断し直すということが多くなります。そうなると、いつまでたっても物事は前に進まなくなるのです。7~8割で考えて、後はその都度変更するようにすれば、優柔不断な決断をしなくて済むでしょう。

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その2|自分に自信を付け、自己主張できるようになる

自分に自信がない人は、自分の考えを主張することが苦手な傾向にあります。これは決断力の低下につながるため、周囲からは優柔不断だと思われてしまうことが多いでしょう。そのため、自分に自信をつけることを考えてみてください。

 自分に自信をつけるには、今取り組んでいることに集中することが重要です。自分の技量や実績を高めることで、次第に自信がついてくるでしょう。後は、取り組んできた結果を参考にして、自分の主張を出せば、優柔不断は解消されていくのです。

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その3|過去の失敗を引きずらない

物事の決断ができず、優柔不断になってしまう原因の1つに、過去の失敗があります。何かを決断して、それが失敗してしまうと、その後の人生でも過去を引きずることが多いのです。それが続くと、優柔不断な性格になってしまいます。

 過去の失敗は自分の中で大きな印象として残りやすいため、忘れることは難しいです。しかし、失敗を糧にして取り組むという考え方に切り替えれば、失敗を参考に成功することも可能です。失敗と向き合うことで同じ状況でも決断しやすくなり、優柔不断も解消していくでしょう。

その4|意思決定に期間は設け、即断の癖をつける

何かを決断するとき、期間をある程度設けるようにしましょう。このとき、あまりにも長い期間を設けると決断が鈍るので、なるべく短い期間を設けてください。30分からその期間内に決断することで、優柔不断が解消されていきます。

 慣れてきたら、徐々に即断の癖もつけていきましょう。物事を即断できると、それだけ生活にハリが出るため、優柔不断な性格が解消されやすくなります。特に、悩んでも仕方のないことなら、即断即決の姿勢で臨んでみてください。

その5|メモを取りながら考える

優柔不断な人は、メモを活用することもおすすめします。日頃から、何かを決断するときのルールを作っておき、それをメモに記載して持ち歩いてみましょう。そして、こまめにメモをチェックすれば、ルールとおりに行動することがしやすくなります。

また、自分ルールを思いついたときにもメモがあればすぐに記入して残すことが可能です。そのメモをみながら常に行動して、ルールとおりに決断していけば迷いがなくなり、優柔不断を解消することもできるでしょう。

その6|決断力のある人から技術を学ぶ

優柔不断な自分が嫌な人は、決断力のある人を参考にするという方法もあります。身近にいる人や有名人など、誰でもよいので決断力のある人を見て技術を学んでみましょう。そうすることで、自分との違いを発見することができます。

 また、人だけでなく、本などで決断力の強い人が何を考えているのかを学ぶことも重要です。誰かをモデルにして学んで、ときには真似をすれば、決断力をつける方法を身につけやすくなります。

優柔不断が活かせる場所もある

優柔不断な人について紹介しましたが、必ずしも優柔不断悪いというわけではありません。優柔不断な人は、物事を慎重に考える人でもあるため、危機管理能力に優れていることが多いのです。その長所を消すのはもったいないので、うまく折り合いをつけて自分を見つめ直してみましょう。

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