大人と子ども、どっちが幸せ?

大人と子ども。どちらの自分により幸福感を感じるでしょうか。

年齢を重ねればできることも増え、好きなものだって買えるようになるかも。しかし、統計結果からみても大人になったからといって単純に幸せになるとは限らないようです。

大人になるにつれて
幸福度が減少…。

SPPS」に掲載されている調査によれば、どうやら1970年代前半までは大人のほうがより幸せを感じていたそうです。

が、徐々に社会性が失われ個人主義になっていったことが孤独感に影響したり、モノが増えたことで反対に喪失感を味わう機会も増加。結果として鬱や不安を感じる人も急増することに。

特に孤独感に関しては、2014年の結婚率が史上最低だったことが人間関係の希薄化を表す要素としても象徴的。結婚が幸福なことであるという認識自体が薄れていることも影響しているのだとか。

近年では30歳以上の人々の幸福度は若い世代に比べて低い傾向にあったそうです。大人になるに連れて悩みの種が増えていってしまうのは事実としてありそうですが、なんだか先行きが不安になる話でもあります。

幸せな大人とは?

とはいえ、大人にもいろいろ。幸せを感じている人も大勢いるものです。では、幸福度を保つ秘訣は一体どこにあるのでしょうか?

調査による分析では、幸福は友達関係や健康、そして職場での活躍に大きく関係していると考えられています。

ありがちですが、大切なのは仕事や好きなことに打ち込み、社会の一員として達成感や満足感を得ていること。また、定期的な運動やバランスの良い食事で身体の健康を保つことというシンプルな答えに行き着くのかも。

Shape」は、特に誰かのサポートをすることや恋人の存在が幸福度に大きく貢献している点に着目。理解してくれるパートナーがいること、そしてお互いのことを思いやっている状態もまた大事なことかもしれません。

"夢"が関係している可能性も

冒頭で紹介した調査は、13歳から96歳までの人々130万人を対象に、「とても幸せ・まぁまぁ幸せ・そうでもない」の3つから回答を選択してもらい、その結果を年代別に比較、分析したもの。

The Atlantic」は、なぜ大人になると幸福度が下がるのか、この結果ではっきりとは理由づけることはできないとコメントしていますが、10代から20代へと年齢を重ねていくにつれて幸福度が下がっていくことから、夢と現実の違いに気づき始めたのでは?なんて意見も。

ちなみに、過去の調査では収入が高くなるほど幸福度が低くなる傾向も見られたそうです。その点、大人になったからといって幸せを感じるわけではないというのは、ある程度頷けるかも知れません。考えさせられますね。

Reference:SPPS, Shape, The Atlantic
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