今年も目が離せない!ボジョレーヌーボー2015の解禁日はいつ!?

毎年11月になると話題となる「ボジョレー・ヌーボー」の解禁日。毎年、解禁日がどう決められているか知っていますか?また、ボジョレー・ヌーボーは他のワインとはどう違うのでしょうか。2015年の解禁が待ち遠しいボジョレー・ヌーボーの基礎知識から今年のトレンドまでをご紹介します。

知っておきたい!
「ボジョレー・ヌーボー」の基礎知識

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ボジョレー・ヌーボーとは、フランスのブルゴーニュ地方ボジョレー地区でつくられるワインの中でも、新酒=ヌーボーのことです。もともとは、ワインの生産者や販売業者がその年のぶどうの出来栄えを評価するためのもので、収穫したばかりのぶどうが使われています。毎年第3木曜日が解禁日とされ、2015年は11月19日0時です。日付変更線の関係で、日本では世界に先駆けていち早く解禁日を迎えます。

ボジョレー・ヌーボーといえば、赤ワインが浮かぶ人が多いかもしれませんが、生産量は限られるものの白ワインもつくられています。赤ワインにはガメイ種、白ワインにはシャルドネ種のぶどうが使われます。

ボジョレー・ヌーボーは製法も独特です。一般的なワインは粉砕してから発酵させます。これに対して、ボジョレー・ヌーボーはぶどうをそのままステンレス製のタンクに入れて密閉、ぶどうの重みで自然発酵させて、炭酸ガスを発生させる「マセラシオン・カルボニック」という製法でつくられています。炭酸ガスには酸化防止効果があり、短期間でつくられることから、軽い口当たりのフレッシュな味わいのワインができるのです。

昔は11月11日!?
解禁日を巡るヒストリー

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ボジョレー・ヌーボーの解禁日が、フランス政府によって第3木曜日とされたのは1984年のことです。当初は、11月11日が解禁日と定められていました。ボジョレー地区で最も早いワインは11月11日頃にできあがること、11月11日がサン・マルタンの日という聖人の日であることによります。

しかし、11月11日は無名戦士の日に変更されたことにより、次に11月15日のサン・タルベールの日が解禁日となりました。ところが、日付を固定してしまうと、日曜日にワインショップやレストランが休みとなるフランスでは、土曜日や日曜日が解禁日になってしまうと売上が落ちてしまうという問題が生じます。また、解禁日よりも早く出荷してしまおうとメーカー間の争いも起こりました。そこで、現在の11月第3週の木曜日が解禁日とワイン法で制定されたのです。

「ボジョレー・ヌーボー」の
美味しい飲み方とは

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赤ワインは冷やすとタンニンの渋みが出やすいことから、一般的には常温で飲むのが美味しい飲み方とされています。しかし、ボジョレー・ヌーボーは飲む直前に少し冷やすことで、すっきりとしたフレッシュな魅力が引き出されます。ボジョレー・ヌーボーの適温は10~12℃ですので、飲む1時間前に冷蔵庫に入れて冷やしておくのが目安です。飲み口の狭いグラスでいただくと、香りが強くないボジョレー・ヌーボーも、グラスに閉じ込められた香りとともに楽しむことができます。

「ボジョレー・ヌーボー」
2015年のトレンド

Bottle of wine and a bunch of red grapes

ボジョレー・ヌーボーは、2015年はフルーティで平均的な出来栄えと予測されています。今やコルクではなく、スクリューキャップが増えて、ペットボトル入りのリーズナブルな商品が販売されることもありましたが、2015年のトレンドはちょっとリッチなオーガニックワインです。BIOといわれる有機栽培でつくられたぶどうだけを使用した自然派のワインが人気を集めていることから、ボジョレー・ヌーボーでも注目されています。

一般的なワインとは異なり、ボジョレー・ヌーボーは熟成をさせずに、新酒として楽しむワインですので、長期の保存には不向きです。11月の季節のイベントとしていただくのがベストですが、遅くても年内には飲み切るようにしましょう。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。