2022年W杯に採用された「水面に浮かぶ家」が、オシャレすぎる!

自然と調和して暮らしたい(しかも、快適性も担保しつつ…)。そんな住宅がついに登場! なんとこの家、水に浮かんでいるらしいんです。

水面にポッカリ浮かぶ
デザイナーズ住宅

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ローマに拠点を置く、イタリア人建築家Giancarlo Zema氏は、海洋公園や水中庭園、フローティングスペースをはじめ、水辺の建造物に特化した異色の建築デザイナーです。ウォーターフロントを知り尽くした彼が、新たにデザインしたのは、生物たちの生態系を邪魔しない生活空間。

「Water Nest 100」は、太陽光発電を100%利用した、まさに生き物と同化する優しい未来型ハウスとして、現在、注目を浴びています。水辺の動植物の生息地に人間が“お邪魔する”気持ち。だから、98%リサイクル可能な資材にこだわり、穏やかな水面にまるで浮かんでいるかのように建てられています。
Zema氏のもう一つの特徴。それが「生物界からインスピレーションを得てデザイン」される、自然でなめらかなライン。この水面の家も「小枝を使って水面に巣をつくる水鳥」から着想を得たんだとか。

アレンジ自在の室内
太陽光パネルで100%自家発電

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屋根の上に配されたおよそ60平米の太陽光発電パネルで、家屋のすべての電力をまかなう仕組み。家屋を支えるメイン素材はラミネート加工の木材を組み合わせ、100平米の開放的な室内を支えています。直径12メートル、高さ4メートルの「Water Nest 100」は、パーテーションを組み変えるだけで、住居からオフィス、レストランやバー、ショップ、展示ラウンジへと用途に合わせてアレンジが可能な設計。
例えば、住居とした場合、ほとんど水面と目の高さが一緒になるため、ベッドで横になっていると、まるで水面に浮かんでいるかのような感覚になるんだそう。もちろん「Water Nest 100」は、湖だけでなく、川岸でも海岸線でも入江でも、穏やかな水の流れであればどこでも建設ができるそう。

サッカーW杯カタール大会で
ホテルとして採用!?

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すでに中東の国カタールでは、先の「2022FIFAワールドカップ」開催に向けて、「フローティングホテルにWater Nest 100の採用が決定。 Zema氏に発注を開始した」と、「ArchitectureDesignDIY.com」は、このニュースを大々的に報じています。

ちなみに基本価格は、およそ50万ユーロ(約6,760万円)。水の上ということを意識すれば、これを高いと感じるか安いと思うか。セカンドハウスとして考えられなくもないのでは?

 Reference:ArchitectureDesignDIY.com
Licensed material used with permission by Giancarlo Zema Design Group

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。