チョコ・栄養ドリンク・カロリーゼロ。身近な食品に隠された4つの真実

スーパーやコンビニには、いつもたくさんの食品が並んでいます。しかし、普段私たちが何気なく購入し、口に運んでいる食品には、ほとんどの人が知らない、ちょっとゾッとするような真実が潜んでいるのです。

ここでは渡辺雄二さんの著書『今いちばん知りたい食べ物の話』より、その一部をご紹介します。

01.
いちごシロップの
正体は寄生虫の体液

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かき氷のいちごシロップ、魚肉ソーセージ、ピンク色キャンディやガムに使われてい、色鮮やかな赤い色素の正体、あなたはご存知ですか?
実は、コチニール・カイガラムシというサボテンに寄生する虫の体液なんです。昆虫とはいえ、自然界の物質が原料なので、名目上は“天然着色料”。昆虫由来の着色料が、健康に影響を及ぼすのか…。気になるところですが、天然物から色を抽出する際には、すりつぶしたり、塩酸などで加水分解してから、アセトンやヘキサンなどの有機溶媒で色を抽出するのが一般的。

つまり、何が混ざっているか不明という点では、天然着色料が合成着色料よりも安全だとするのは早計だと言えます。

02.
ツルツルなものにも
昆虫のエキスが…

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他にも、原料を見たら鳥肌が立つようなものがあります。
粒状のチョコレートやガム、錠剤の医薬品、天津甘栗…。日頃、何気なく口にしているものの中に、ツルツルピカピカの光沢性、ベタつきを防ぐ被膜材でコーティングされたものが結構ありますよね。その光沢剤のひとつとして使われているのが、「シェラック」。
実はこれ、インドやタイなどの熱帯アジアの樹木に生息するラックカイガラムシという昆虫から作られています。その姿はゴキブリそっくり。その昆虫から樹脂状物質を抽出し、漂白または精製したものがシェラックというわけです。

03.
栄養ドリンク剤で得た
「元気」は、ただの錯覚

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疲れているときや、頑張りが必要なときって、精力増強や疲労回復に効くドリンクを飲んで勢いをつけようとしていませんか?実はそこにも、知られざるカラクリがあるのです。
高価な疲労回復ドリンクほど、カフェインとアルコールの濃度が高くなっています。それを飲むとどうなるか。体温は上昇し、血管が拡張。そこに、カフェインという興奮物質が流し込まれることで、「元気になった」という錯覚をもたらすのです。しかも、糖分も多く含まれているので、疲れた身体には瞬間的に“効いた”感じがします。
なかでも、腐敗を防ぐための合成保存料である安息酸Naという添加物は危険で、胃や腸などの粘膜への影響やビタミンCとの化学反応によって、白血病の原因となるベンゼンに変化することが、懸念されています。
以上を踏まえると、ドリンク剤の多くは「カフェイン+アルコール+砂糖+添加物をミックスした飲み物」と言えます。私たちが期待をしている肝心な他の成分は、ほんの申しわけ程度に加味されているだけなのです。

04.
カロリーゼロに潜む
危険な成分

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ダイエット中の人や肥満、糖尿病が気になる中年世代を中心に需要が高まっているのが、低カロリー、ゼロカロリーをうたった商品。缶コーヒー、炭酸飲料、ガム、チョコレートなどの新商品が次々と開発され、売上を伸ばしています。
けれども、これらの食品によって、かえって健康を害す可能性があることについては、あまり知られていないようです。こうした食品のほとんどに使われているのが、安全性の疑わしい合成甘味料。合成甘味料とは言うまでもなく、化学的に作られたもののため、私たちの体の中では分解ができずに、蓄積されていくと言われています。なかでも、避けるべき三大合成甘味料、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムKは注意した方がいいでしょう。

今いちばん知りたい食べ物の話
コンテンツ提供元:サンマーク出版

渡辺雄二

科学ジャーナリスト執筆や講演で、食品、環境、医療、バイオテクノロジーなどの諸問題を消費者の視点で提起しつづけている。著書にミリオンセラーとなった『買ってはいけない』(共著、週刊金曜日)など。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。