職場に必要なのは・・・誰もが効果を認めるのに、なかなか浸透しない「アノ話」

米メディア「Big Think」で、雇用者はコーヒーメーカーより昼寝スペースを設けるべきという内容の記事が話題になっています。昼寝をすることで生産性や忍耐力が向上するという話は、よく聞きますが、日本ではなかなか一部の先進的な企業を除いて、昼寝スペースやそのための時間を設ける企業は多くありません。
こういった記事があるところをみると、欧米でも同様の状況かもしれませんね。


あらためて、
昼寝の効果を検証!

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昼寝には、驚くべき効果が期待されています。過去の研究から、昼寝が睡眠不足を補って体力を回復させてくれたり、古くなってしまった脳細胞を復活させる効果があることは、すでに判明していることです。そして今までの研究に加え、ミシガン大学の研究者たちは働いている時間内にする昼寝の効果を調査しました。

会社が、社員の生産性を上げるためにコーヒーメーカーを設置することはよくあります。が、研究によれば、昼寝スペースを設ける方が、生産性を上げるためにはポジティブだとか。労働者たちは、睡眠を削って通勤や仕事に時間をあてています。ですから、睡眠不足を会社に補ってもらうのは自然かもしれません。

さらに、同研究者によると、18歳から50歳の被験者40人を対象にした調査から、昼寝はカラダに良い影響を及ぼすことが判明したとか。

具体的には、3日間、被験者たちに同じ時間睡眠を摂取してもらいました。そして被験者の眠気、気分、衝動性を調査するため、コンピューターによるテストが行われました。被験者たちは、60分間昼寝をするグループと、自然が流れる映像を見るグループへランダムに分けられました。その後、同様のテストを行いました。すると、昼寝をしたグループは、していないグループよりも難しい問題に対してゆっくり時間を取り、落ち着いた気持ちで解答していることが明らかになったそうです。

心理学部博士課程の学生ジェニファー・ゴールドシュミット氏は「EurekAlert」で以下のように結論を述べました。

「調査結果では、昼寝をすることで長時間集中しないといけない場面や、困難やイライラに対しての忍耐力を高めることが分かったのです」

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「The Huffington Post」の創始者、アリアナ・ハフィントン氏も同メディアを創設するために様々な苦労を経験したといいます。その中で、働いている人たちが昼寝をすることがどれほど大切か分かったと、述べています。

Licensed material used with permission by Big Think

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