ピンクの「冷製パスタ」が登場!その正体は世界が注目する、アノ野菜だった

本場イタリア人が見たら、驚嘆の「マンマ・ミーア!」が聞こえてきそうなこのパスタ。一度目にしたら忘れられない、ド派手なピンク色。間違いなくインパクト大!
ところが、その見た目とは裏腹、じつに繊細で夏らしい味わいのなのです。この斬新なレシピを紹介してくれるのは、vege料理家の秋場 奈奈さん。

いったい、この色どこから来ていると思いますか?下の写真で彼女が手にしているのがその正体。これはもしや…。

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そうです。このピンクの秘密は、ロシア料理の「ボルシチ」に使われることで知られる野菜のビーツ。豊富な栄養素が美容・健康に効果ありと、いま世界的に注目が集まる野菜なのです。

ビーツに含まれる「NO(エヌオー)」と呼ばれる一酸化窒素。血液の流れをよくするばかりか、脳卒中や心臓病の原因となる血栓を予防する働きがあるんだそう。血流を改善して血管を若返らせる、アンチエイジングの効果も。ほかにも、基礎代謝が高まり、ダイエットにも期待できるとか。
秘めたるビーツのパワーが、奈奈さんオリジナルのパスタに注入されます。

素手で和えて色を定着
ビーツの冷製ピンクパスタ

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まず、この冷製パスタを作るうえで欠かせないのが、「ビーツのドレッシング」。これがそのままパスタソースに変身、ドレッシングを茹で上げたパスタに和えて仕上げていきます。

材料は、ビーツ(中くらいのサイズ):1個、紫タマネギ:1個、リンゴ(小サイズ):半分、レモン:1個ニンニク:1片、酢:10cc、オリーブオイル:50cc、醤油:40cc塩:大さじ1弱、コショウ:少々。
これらをすべてフードプロセッサー、もしくはミキサーで混ぜ合わせれば完成です。

<材料>2人前スパゲッティ:180gビーツのドレッシング:適量紫玉ねぎ:1/2個セロリ(茎):1/4本アボカド:1/2個ナッツ(クルミやカシューナッツなど):適量バジル:数枚大葉:数枚粒マスタード:適量オリーブオイル:適量塩:適量

<作り方>
①紫玉ねぎ、セロリは薄くスライスしておく。アボカドはダイスにカット。
②バジル、大葉は千切りにしておく。
③ビーツドレッシングに①、②を混ぜ合わせておき、冷水でしめたパスタを加えよく合える(大胆に手で混ぜ合わせることが美味しさの秘訣)。
④粒マスタードとオリーブオイル、塩で味を整えてトッピングにお好みの野菜を添えてできあがり。

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パスタにドレッシングを入れて直ぐは、「これで本当にピンクに染まる?」と心配になるはず。でも、ご安心。丁寧に手で揉み込んでいくうちに…、みるみるパスタにビーツの鮮やかなえんじ色がしみ込んでいきます。
こうして手で合えること、およそ2分。目にも鮮やかなショッキングピンクが完成!

_MG_0070 今回の付け合わせ「ナスのステーキ」とマヨを使わない「ポテトサラダ」も、奈奈さんお手製。目でも舌でも味わえる、ワンプレートディッシュのできあがり。

色も香りも栄養のうち!
フィトケミカルが決め手

さて、健康意識の高い人には今更かもしれませんが、野菜や果物には、ビタミンやミネラルの他に、色や香りに内在する成分があります。「フィトケミカル(ファイトケミカルとも)」と呼ばれる、この成分の特徴は、主に体の機能を活性化させること。すなわち抗酸化作用にあります。
例えば、生活習慣病の予防や免疫機能の向上、さらにはアンチエイジングにも効果を発揮するなど、嬉しい要素がたくさん。さらには、栄養面だけでなく彩りよく食べることが、体にも精神的にも重要!と奈奈さん。それにしても、いったいどうしてビーツのピンクに着想を得たのでしょう?

「そもそも、鮮やかなビーツの色をスムージーやドレッシングで楽しんでいました。そのうち、もっと料理にピンクを活かしたいとエスカレートしちゃって。ビーツの色や香りは、栄養の証。細胞を若返らせたり、見た目にもキレイな色を食べることで、有効にフィトケミカルを体に取り入れることにもつながりますよ」

長年デザイナー、スタイリストとして活躍してきた彼女。色へのこだわりが、人一倍強いのも納得ですね。

誰も思いつかないようなカラフルな野菜の組み合わせで、“なな色”を表現する奈奈さんの料理。見ているだけで元気が湧いてくるような、ポップで美味しい彼女の料理教室は、つねに予約で一杯。興味ある人は「Facebook」をチェックしてみて。

Licensed material used with permission by 秋場 奈奈

 

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。