ドイツ発「頼れるロボット」が登場!蟻のように、仲間と共同作業

ドイツの企業「Festo」によって開発された蟻型のロボットが凄い!

最新のテクノロジーニュースを取り扱うメディア「PSFK」の記事によれば、なんとインターネットなしで通信を行うことができ、自発的に、ロボット同士で共同作業をすることが可能だ。
この「バイオニックアンツ(BionicANTs)」は、将来的に工場作業などで活躍することが期待されている新たなロボットだ。見た目のインパクトもさることながら、もちろん機能面でも目をみはるものがある。

Bionic Ants Could Make Up our Future WorkforceEngineering company Festo has developed artificial ants that communicate with each other and coordinate actions in tandem.Learn more: http://www.psfk.com/2015/03/bionic-ants-hannover-messe-bionicants-festo-future-of-work.html

Posted by PSFK on Wednesday, 1 April 2015

状況を判断して
共同作業できるロボット

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蟻は社会生活をする昆虫だ。その機能や行動を忠実に再現したロボットは、周囲にあるものや状況を認識し、自発的に行動の微調整を行うことができることに加えて、ローカルネットワーク(無線のようなもの)を通じて、他のロボットとコミュニケーションをとることもできるという。

「バイオニックアンツ」は、眼の部分に埋め込まれた2つのカメラで周囲を視認し、腹部に埋め込まれたセンサーによって周囲の状況や自分の位置を分析・把握する。その上で、グリップのある腕やはさみによって物を掴むこともでき、複雑な作業も複数でコミュニケーションを取りながらこなす。

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開発に携わった Dr. Heinrich Frontzek氏は、今後投資を受けて人工知能を強化し、より高い精度でコントロールできるようにしたいと語っている。

「バイオニックアンツは、とてもクリアなルールのもとに統制された共同作業を行うことができる。お互いにコミュニケーションを取りながら、協力してアクションに起こすことができる。それぞれの“蟻”が自発的に決断を下すことができるので、さまざまなタスクを任せられるのが特徴だ」

さらに、バッテリーの残量を考慮し、壁に設置された金属板に触覚を当て、自分で充電までを行う。現在は比較的単純な作業を可能としているが、Frontzek氏の言うように、今後システムを発展させることで、よりコミュニケーションロスのない高度な作業も可能となるはずだ。

工業用ロボットに関するニュースには、驚かされるものが多いが、「バイオニックアンツ」は、“自発的”“共同作業”というふたつの側面から、新しい可能性を感じさせてくれる。

Reference:BionicANTs
Licensed material used with permission by PSFK

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。