スーツを着た方が、仕事はデキる!目からウロコな「身だしなみの心理学」

スーツを着ている人を見ると、真面目で仕事ができそうな印象を受けるものですが、心理学的には着ている本人にも影響があるのだそう。興味深い研究結果が出ています。

見だしなみで
本人の思考も変わる!

科学やビジネスなど、幅広い分野のニュースや論文を紹介している「SAGE  Journal」で、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校の心理学部、Abraham Rutchick教授は「スーツを着ることで、自信を持ったり、物事を見る視点が変わる」との研究結果を発表。

普段着よりもフォーマルな服装をしていることで、広く総合的に判断する視点を持つことができるのだとか。具体的には、抽象的に物事を捉えるための認知プロセスが強化されるといいます。

スーツ着用で怒られた方が
ヘコまない!

さらに、科学論文をデータベース化している「ScienceDirect」では、コロンビアビジネススクールの教授で作家でもあるMichael Slepian博士の興味深いコメントが。

「仕事で批判を受けたときも、脳が抽象的に事実を受け止めるようになります。そのため、カジュアルな服装をしている時よりも、批判に対して落ち込まずに冷静な判断を行うことができます」

スーツは戦闘服なんて言われたりもしますが、まさに攻守一体かも?ちなみに抽象的な思考は資金管理などに非常に効果的だそう。

服装のイメージによって
行動も変わる

どうやらスーツに限った話でもありません。調査では、白衣を着用した人々が、医者のように注意深く行動するようになる傾向も見られたそう。対して、同じ服でも画家という設定で調査を行うと、同様の行動は見られず。
着用している本人が、服の用途や身分などを認識し、その違いが行動として現れているようです。

その他にもヒーローの格好をすることで、自身が湧いて、実際にたくましくなった気になるなんて心理的効果も。
Daily Mail」で紹介されているハートフォードシャー大学のKaren Pine心理学教授は、こんな印象的な言葉を語ってもいます。

「人は何かを着ることで、何者になるかを決めているとも言えます」

水着の女性よりも、白衣の女性の方がテストの成績が良かったなんて結果も出ているようです。

自意識による影響は大!

服装が思考に与える影響についてはこれまでも様々な研究がされています。「The Atlantic」で紹介されている調査によれば、同じ服装でも、カジュアルと捉えるかフォーマルだと考えているのかで行動は変わり、後者の思考のほうがより抽象的になるそうです。

最近は私服でOKなオフィスも増えていますが、意識的にスーツを着てみると今までになかった変化が得られるかもしれませんね。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。